19日は、およそ3200本のボトルを積んだことし最初の航空便が羽田空港に到着し、税関の職員の検査を受けたあと、輸入元の会社に引き渡されました。
輸入元のサントリーによりますと、ウクライナ侵攻の影響でロシア上空の空輸ルートが制限されて遠回りとなり輸送費が上昇しているうえ、円安の影響も重なり、これまでで最も高くなる見通しだということです。 気になる店頭価格は、サントリーでは、▽750ミリリットル入りでは税抜きで3500円と、去年よりおよそ1000円値上りする見通しに。 また、ワイン大手のメルシャンでも、赤ワインの場合、税込みで4310円と去年の2120円からおよそ2倍に値上がりする見通しです。
輸入元のサントリーの吉雄敬子ワインカンパニー社長は「太陽の恵みを感じられるような味わいが特徴です。価格は上昇するが、解禁日にぜひ家族や友人と楽しんでほしい」と話していました。
東京 渋谷区にあるワイン販売店ではおよそ2100種類のワインを取りそろえていて、例年、ボージョレ・ヌーボーも解禁に合わせて販売しています。 ことしは価格が1.4倍から2倍程度に値上がりし客の反応が読みづらいとして、店では販売する銘柄を去年の12種類から4種類に減らすことにしました。
この店ではことし8月からオンラインでの予約を始めていますが、値上がりの影響もあって現時点では、去年より予約が少なくなっているということです。 販売店の堺健志郎ワインマネージャーは「手ごろな価格で気軽に楽しめるのがボージョレのいいところなので値上げは痛手で、残念です。ただ、品質は高いと生産者から聞いているので、楽しみにしているお客様にアピールしていきたい」と話していました。
このため、店では少しでも購入しやすいものを準備しようと缶に入った250ミリリットルの少量サイズのボージョレ・ヌーボーを取りそろえることにしています。 この店を運営している会社の渡辺豪成常務は「1年の中で一番ワインを買ってもらえる日がボージョレ・ヌーボーの解禁日ですが、ことしは状況が違うので少しでも楽しんでもらえるよう工夫しながら販売していきたい」と話していました。
牛久市でワイナリーを営む角井智行さんは、地元産のぶどうにこだわったワインづくりをしていてボージョレ・ヌーボーの販売が解禁される来月中旬にはことしの新酒を販売する予定です。
ワイナリーの角井智行代表は「私たちのワインが相対的に手に取りやすくなっている。茨城のワインを知っていただくチャンスだと思っているので、家族や仲間たちとぜひ飲んでいただきたい」と話していました。
“手ごろな”ハーフボトルの入荷増やす
瓶ではない“缶ヌーボー”も
“チャンス”ととらえる国産ワイナリー
来月、販売が解禁されるフランス産のワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーを積んだことし最初の航空便が19日朝、羽田空港に到着しました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で輸送費が上昇しているうえ、円安の影響も重なり店頭価格は去年より大幅に値上がりする見通しです。
ことしもフランス ブルゴーニュから