ことしの
ノーベル平和賞に
国際NGOの
ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンが選ばれたことを
受けて、
来月、
授賞式が
行われる
ノルウェーで、
広島と
長崎の
原爆資料館などが
所蔵する
被爆遺品が
展示される
見通しとなり、
今週、
担当者が
来日して
協議が
行われることになりました。ことしのノーベル
平和賞には、
核兵器禁止条約の
採択に
貢献した
国際NGOのICANが
選ばれ、
12月にノルウェーの
首都オスロで
行われる
授賞式には、ICANの
代表のほか、
広島や
長崎の
被爆者も
出席することになっています。
授賞式に合わせてオスロにある「ノーベル平和センター」では、ICANに関する展示とともに、広島と長崎の原爆資料館などが所蔵する被爆遺品も展示される見通しとなりました。
仲介にあたった京都市の立命館大学国際平和ミュージアムの安斎育郎名誉館長によりますと、平和センターの担当者が今週4日間の日程で訪日するということです。
担当者は、国際平和ミュージアムが所蔵する、広島で被爆して亡くなった男子学生の学生服を借り受けるほか、広島市の原爆資料館でも被爆遺品の貸し出しについて協議し、資料館側は衣服やかばんなど、亡くなった人の人となりがわかるような遺品を数点、提示したいとしています。
また、長崎市も展示に協力する方針で、担当者が広島を訪問する際に職員を派遣することを検討するとしています。
広島市の原爆資料館は、「ノーベル平和賞をきっかけに核兵器による被害を世界中の人に知ってもらえるよう前向きに協力したい」としています。