臨時りんじ国会こっかい閉会へいかい 国民こくみん投票とうひょう法ほうは継続けいぞく審議しんぎに 党首とうしゅ討論とうろんは開催かいさいされず

一方いっぽう、自民党じみんとうと立憲りっけん民主みんしゅ党とうの国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうが断続だんぞく的てきに会期かいき末まつの対応たいおうを協議きょうぎし、閉会へいかい中ちゅうも内閣ないかく委員いいん会かいで理事りじ会かいを開ひらき「桜さくらを見みる会かい」について政府せいふから説明せつめいを受うけることなどで合意ごういしたことから、野党やとう側がわは安倍あべ内閣ないかくに対にたいする不信任ふしんにん決議けつぎ案あんの提出ていしゅつを見送みおくりました。

これを受うけて衆参しゅうさん両院りょういんの本ほん会議かいぎが夕方ゆうがた開ひらかれ、国民こくみん投票とうひょうの利便りべん性せいを高たかめるための国民こくみん投票とうひょう法ほうの改正かいせい案あんや外国がいこくの法律ほうりつに関にかんする事務じむを取り扱とりあつかうことができる弁護士べんごしの活動かつどう範囲はんいを広ひろげる法律ほうりつの改正かいせい案あんなど、成立せいりつに至いたらなかった法案ほうあんを継続けいぞく審議しんぎにする手続てつづきなどを行おこない、閉会へいかいしました。

この国会こっかいでは日にち米べいの新あらたな貿易ぼうえき協定きょうていが承認しょうにんされたほか、公立こうりつ学校がっこうの教員きょういんの働はたらき方かた改革かいかくを推進すいしんするための改正かいせい法ほうなど政府せいふが提出ていしゅつした15の法案ほうあんのうち14が成立せいりつしました。

一方いっぽう、衆議院しゅうぎいんの憲法けんぽう審査しんさ会かいでは３さん回かい、自由じゆう討議とうぎが行おこなわれましたが、国民こくみん投票とうひょう法ほう改正かいせい案あんの質疑しつぎと採決さいけつをめぐっては与野党よやとうが折り合おりあわず見送みおくられました。

また菅原すがわら 前ぜん経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんと河井かわい 前ぜん法務ほうむ大臣だいじんが相次あいついで辞任じにんしたほか「桜さくらを見みる会かい」をめぐって議論ぎろんが行おこなわれた一方いっぽう、総理そうり大臣だいじんと野党やとうの党首とうしゅが論戦ろんせんを行おこなう「党首とうしゅ討論とうろん」は１いち度ども開催かいさいされませんでした。

自民じみん 石破いしば元もと幹事かんじ長ちょう「世論せろんは厳きびしい 認識にんしきしたほうがいい」

自民党じみんとうの石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは派閥はばつの会合かいごうで、「きょうで臨時りんじ国会こっかいは閉会へいかいとなるが、世論せろんは厳きびしいことをよく認識にんしきしたほうがいい。自民党じみんとうのコアな支持しじ者しゃが怒おこっている点てんが第だい１いち次じ安倍あべ政権せいけんや麻生あそう政権せいけんの時ときとやや似にているので、失望しつぼうさせないような努力どりょくをしていかなければいけない。世の中よのなかの感覚かんかくと永田町ながたちょうの感覚かんかくがかい離かいりした時ときがいちばん怖こわい」と述のべました。

公明こうめい 山口やまぐち代表だいひょう「襟えりを正ただして再さい出発しゅっぱつする必要ひつよう」

公明党こうめいとうの山口やまぐち代表だいひょうは党とうの両院りょういん議員ぎいん総会そうかいで「200回かいという節目ふしめの国会こっかいで政府せいふ提出ていしゅつの法案ほうあんはおおむね成立せいりつし、最大さいだいの懸案けんあんとされた日にち米べいの貿易ぼうえき協定きょうていも承認しょうにんを得えることができた」と述のべました。

そのうえで「野党やとう側がわはほとんど『桜さくらを見みる会かい』の課題かだいを追及ついきゅうすることに終始しゅうしした感かんがある。『桜さくらを見みる会かい』は政府せいふが招待しょうたいする基準きじゅんを明確めいかくにする方向ほうこうで見直みなおすので、しっかりやってもらいたい。おごりや緩ゆるみが表あらわれたと国民こくみんに映うつらないよう、襟えりを正ただして再さい出発しゅっぱつする必要ひつようがある」と述のべました。

国民こくみん 平野ひらの幹事かんじ長ちょう「桜さくらを見みる会かい 実態じったい解明かいめい進すすめる」

国民こくみん民主みんしゅ党とうの平野ひらの幹事かんじ長ちょうは国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし「会派かいはを合流ごうりゅうさせて初はじめて臨のぞんだ国会こっかいだったが、英語えいごの民間みんかん試験しけんの導入どうにゅうを延期えんきさせるなど大おおきな成果せいかを得えることができた。安倍あべ政権せいけんは一貫いっかんして逃にげの姿勢しせいだったが『桜さくらを見みる会かい』の追及ついきゅう本部ほんぶは国会こっかいが閉会へいかいしても、国民こくみんの立場たちばに立たち、実態じったいの解明かいめいを進すすめていく」と述のべました。

また立憲りっけん民主みんしゅ党とうからの合流ごうりゅうの呼よびかけについて「野党やとうの大おおきなかたまりを深化しんかさせる動うごきであり、対等たいとうな立場たちばで課題かだいに向き合むきあい協議きょうぎしていく」と述のべました。