アメリカ軍がイランの
司令官を
殺害したことを
受けて、
中東情勢が
緊迫化し、
世界的な
原油の
供給に
悪影響が
出るのではないかという
懸念が
強まって、
東京市場でも
原油の
先物が
買われ、
去年5月以来の
高い水準になっています。
東京商品取引所では
6日、ことし
最初の
原油の
先物取引が
行われ、
取り引き開始直後から
買い
注文が
出ました。
取り引きの中心となる先物価格は、先月は1キロリットル当たり3万8000円台から4万2000円台で取り引きされていましたが、6日は一時4万4000円を超える水準で取り引きされています。これは去年5月下旬以来、およそ7か月ぶりの高い水準です。
アメリカ軍によって、イランの精鋭部隊の司令官が殺害されたことを受けて、中東情勢が緊迫化し周辺の産油国からの原油の供給に、悪影響が出るとの懸念が広がっているためです。
市場関係者は「実際に周辺国の原油の生産や輸送に影響が出始めれば、価格はもう一段上昇する可能性が高い。まずはアメリカに対し、イランが具体的にどのような対応に出るか注視している」と話しています。