AI=
人工知能を
活用した
囲碁の
コンピュータープログラムと
対局して
1勝を
挙げた
韓国の
トップ棋士が
引退を
表明し、
引退の
理由について、「AIが
登場したことで、
どんなに努力してもトップになれないことが
分かった」と
語りました。
韓国の
通信社、
連合ニュースは27
日、36
歳の
若さで
今月引退を
表明した
プロ棋士、イ・セドル
九段のインタビュー
記事を
公式ホームページに
掲載しました。
イ九段はこの中で、引退の理由について、「AIが登場したことで、どんなに努力してもトップになれないことが分かった。決して敗れない存在がある」と語り、囲碁のAIに勝てないことを引退の理由に挙げました。
国際的なタイトルを数多く持つイ九段は、2016年、IT大手グーグルの傘下にある企業が開発した囲碁のAI、「AlphaGo」と5番勝負の対局を行い、4敗を喫しながらも1勝を挙げましたが、これ以降、AlphaGoに勝った棋士はいません。
将棋やチェスに比べて、対局のパターンが多い囲碁では、AIが人間に勝つのは難しいとされていましたが、ディープラーニングの手法によって飛躍的に進化し、AIの可能性を示す象徴的な出来事となりました。
囲碁のAIはその後も開発が進み、今では、イ九段を破った当時のプログラムと100回対戦して全勝するモデル、「AlphaGo Zero」が開発されるなど、さらなる進化が続いています。