詳しい経緯などが説明されたものとみられます。
午後7時 部員への説明会始まる
関係者によりますと、大学が廃部の方針を示してから初めてとなる部員への説明会は、オンラインと対面の併用で行われることになっていて、会議が予定されていた午後7時前、東京 千代田区の日本大学本部では多くの報道陣が集まる中、アメフト部の部員や大学関係者が建物内に入っていく様子がみられました。
日本大学アメリカンフットボール部をめぐっては、一連の薬物事件を受けて先月28日競技スポーツ運営委員会が廃部の方針を示したあと、林真理子理事長が4日の記者会見で理事会で継続審議していくことを強調しました。
一方、NHKが入手したアメフト部内のメッセージアプリのやりとりでは部員からは「廃部になることで人生そのものが大きく左右される」、「私たちに説明する前に世間に公表して、なぜ私たち当事者に先に説明がなされないのか」などといった悲痛な声が書き込まれていました。
関係者への取材によりますと非公開の説明会は、午後7時ごろに始まったということで大学から澤田康広副学長や益子俊志スポーツ科学部長、それに、アメフト部の中村敏英監督などが出席し廃部の方針を示すまでの経緯などが説明されているものとみられます。
午後9時半ごろ 部員への説明会終了
日本大学アメリカンフットボール部の薬物事件を受けて、大学が廃部の方針を示してから初めてとなる部員への説明会は先ほど午後9時半ごろに終わりました。
専門家 “学生が置き去りに 納得するまで説明・報告を”
組織のガバナンスの問題に詳しい青山学院大学の八田進二名誉教授は、これまでの日本大学の対応について、「学生が置き去りにされている。“学生ファースト”とあるが、実効性を伴っていない。不信感をもたれている組織に身を置いている学生は、身を削られる思いだと思う」と一連の薬物事件をめぐって、学生不在で話し合いが進められてきたと指摘しました。
そのうえで、今後、日本大学に求められる姿勢について、「まずは情報開示を適切に行うことが重要だ。説明責任というのは、ただ単に、じょう舌に話すことではなく、事実に基づいて説明すべき事柄を正しく報告し、聞いている側が納得するまで果たさなければいけない」と強調しました。