奈良市の
小学校でいじめを
受けた
女子児童が「わたしは
死ねばいいのに」と
書いて
提出した
ノートに、
担任の
教諭が「
花丸」を
付けて
返していた
問題で、
市の
教育委員会が「
管理職に
報告せず
保護者にも
連絡しなかったのは
不適切だった」
などとする
調査報告書をまとめたことが
関係者への
取材でわかりました。
奈良市内の小学校に通う5年生の女子児童は、おととしから去年にかけて、同級生に蹴られてけがをするなどのいじめを受けていましたが、去年6月、「わたしは死ねばいいのに」などと書いて提出したノートに当時の担任の教諭が「花丸」を付け、「You can do it!!」=「あなたはできる」などと書いて返していたことが明らかになっています。
奈良市教育委員会は一連の経緯などについて調査を行っていて、調査報告書の内容が関係者への取材でわかりました。
それによりますと、調査に対し教諭は「女子児童から花丸を付けてほしいと頼まれた。花丸を付けにくい内容なので一度は断ったが、児童に頼まれたため、心配していることを伝えて花丸をつけ、励ましの意味を込めてYou can do itと記載した」と話しているということです。
一方、女子児童は一貫して、こうしたやりとりがあったことを否定しているということです。
報告書で教育委員会は『女子児童が自ら申し出をするとは考えにくい』とした上で、教諭の対応について『管理職に報告せず保護者にも連絡しなかったのは不適切だった。一度は断ったというほどの慎重さがあったのなら適切に保護者に説明して見守りなどの連携した対応を検討するべきだった』としています。
教育委員会は近くこの調査報告書の内容を公表することにしています。