グランプリシリーズ上位6人で争うグランプリファイナルは9日夜、男子シングル後半のフリーが行われ、前半のショートプログラムでトップに立ったアメリカのイリア・マリニン選手と僅差の2位でスタートした宇野選手が大会連覇を目指して演技に臨みました。
宇野選手は冒頭からいずれも4回転のループとフリップのジャンプを立て続けに決めましたが、中盤のトリプルアクセルからの連続ジャンプではアクセルの回転が抜けて単独になるミスが出ました。
それでも基礎点が上がる後半の3つのジャンプはいずれも着氷し、表現力などを評価する演技構成点では出場選手中トップの得点をマークしました。
宇野選手はフリーで191.32、合計297.34といずれも今シーズンの自己ベストをマークしてこの時点でトップに立ち、マリニン選手の結果を待ちました。
マリニン選手は冒頭で4回転アクセルに挑んで転倒するミスがあったものの、その後は5本の4回転ジャンプをすべて着氷し、フリーの得点は207.76、合計は314.66といずれも今シーズンの世界最高、世界歴代3位の高得点で宇野選手を大きく上回りこの大会初優勝を果たしました。
連覇を狙った宇野選手は2位でした。
一方、前半3位の鍵山選手は冒頭で得意の4回転サルコーの回転が抜けるミスが出るなどして得点を伸ばせず、合計288.65で3位、三浦佳生選手は5位でした。
また、ジュニアの男子シングルでは15歳の中田璃士選手が初出場で優勝を果たしました。