世界気象機関(WMO)は10日、世界の平均気温が今後5年間のうちに国際的な抑制目標のラインを超え、一時的にしても産業革命前より1.5度上昇する確率は50%に上るとする報告書を発表しました。
報告書は、今年から2026年までの間に少なくとも1年は、気温の上昇幅が1.5度を超える恐れがあると警告します。世界の年間平均気温が過去最高記録を更新する確率は93%に達し、5年間の平均が過去5年間より上昇することもほぼ確実と予想しています。
15年に採択された温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1.5度までに抑えることが目標とされました。上昇幅は現在、少なくとも1.1度に達しています。