警察や消防などによりますと、9日午後4時前、神戸市垂水区の山陽電鉄西舞子駅近くの踏切で、女性2人が3両編成の電車にはねられ、いずれも、その後、死亡が確認されました。
電車の乗客などに、けがはありませんでした。
警察によりますと、2人はいずれも中国籍で、年齢は23歳と24歳だということです。
警察が目撃情報などをもとに、当時の状況を調べた結果、2人が事故の直前、踏切を渡ったすぐ先の国道にある、歩行者用信号の方を向いて立ち止まっていたことが分かりました。
警察は現場の状況などから、2人が誤って踏切内で信号待ちをしていた可能性もあるとみて調べています。
この事故の影響で、山陽電鉄は霞ヶ丘駅から山陽明石駅の間の上下線で、およそ1時間半にわたって運転を見合わせました。
事故現場近くの住民 “信号待ちの場所が狭く危険”
事故があった踏切の南側には、線路沿いの国道を渡るための横断歩道と歩行者用の信号機があります。
踏切を渡ると、横断歩道まではおよそ2メートルです。
現場近くに住む40代の男性は「信号待ちをする場所が狭く、ふだんから危ないと感じているので、できるだけ使わないようにしています。電車が来ていない時に、踏切の内側で信号待ちをしている人も見たことがあります」と話していました。
また、70代の男性は「週1回ほどのペースで横断歩道を渡っていますが、待機場所が狭いうえ、車道も近いので危ないと思います。事故を防ぐための対策をとってほしいです」と話していました。