“米べいがない” 米べい不足ふそくはいつまで続つづく？

SNSにはコメが手てに入はいりづらいという反応はんのうが数多かずおおく見みられます。

実際じっさいに在庫ざいこがなくなって販売はんばいできない直売ちょくばい所しょも。

今後こんご、どうなるのでしょうか？

直売ちょくばい所しょでコメ販売はんばいできず 福井ふくい

全国ぜんこく的てきなコメ不足ふそくの影響えいきょうで福井ふくい市しのコメの直売ちょくばい所しょでは今月こんげつ中旬ちゅうじゅんに白米はくまいの在庫ざいこがなくなり、販売はんばいできない状況じょうきょうが続つづいています。

福井ふくい市し風巻かざまき町まちにあるJAのコメの直売ちょくばい所しょでは、先月せんげつ以降いこう、首都しゅと圏けんや関西かんさい圏けんからの注文ちゅうもんが大幅おおはばに増ふえたことに加くわえ、コメ不足ふそくを懸念けねんして買い求かいもとめる客きゃくもいたということです。

そのため、店みせでは袋ふくろ売うりをやめ量り売はかりうりにして、対応たいおうしてきましたが、今月こんげつ10日にちごろに去年きょねん産さんの白米はくまいの在庫ざいこがすべてなくなり、販売はんばいできない状況じょうきょうが続つづいているということです。

コメを買かいに来きた80代だいの男性だんせい

「都会とかいではコメがないとニュースで見みましたが、米こめどころの福井ふくいでも売うっていないのは驚おどろきです。仕方しかたないので新米しんまいが出回でまわるまで待まとうと思おもいます」

福井ふくい県けんでは、21日にちからことしの新米しんまいの出荷しゅっかが始はじまりますが、JA福井ふくい県けんは安定あんていしてコメを確保かくほするため、生産せいさん者しゃに前まえもって支払しはらう金額きんがくを去年きょねんから4割わりあまり引き上ひきあげる対応たいおうを取とっています。このため、新米しんまいの店頭てんとう価格かかくは去年きょねんの3割わりから4割わりほど値上ねあがりする可能かのう性せいもあるということです。

直売ちょくばい所しょの上野うえの誠まことさん

「白米はくまいの在庫ざいこがなくなるような事態じたいは初はじめてでとても驚おどろいています。新米しんまいを多おおめに入荷にゅうかする予定よていなので、安心あんしんして買かっていただきたいです」

「米べいがない」投稿とうこう相次あいつぐ

SNSではいま、コメが手てに入はいりにくいといった投稿とうこうが相次あいついでいます。

Xでは

「職場しょくば最寄もよりのスーパーも見みたけど、ほんとに米べいが無ない。もち米まいしか売うってない。玄米げんまいまでなくなった」

「本当ほんとうに店みせにお米べいがないし、あっても高たかい」

などと米こめが手てに入はいりにくい状況じょうきょうについての投稿とうこうが目立めだちます。

なかには

「スーパー行いったら見事みごとにミネラルウォーターとお米べいの棚たなが空そらになってた」

「米べいがどこにもない ずっと麺めん食たべてる」

といった投稿とうこうも見受みうけられました。

グーグルでこの1か月かげつ、「米べい」といったことばの人気にんき度どの動向どうこうを調しらべると、「米べい不足ふそく」「米こめない」などと検索けんさくされていて、その数かずは8月つき以降いこう、増ふえています。

今月こんげつ8日にちには「南海なんかいトラフ地震じしん臨時りんじ情報じょうほう（巨大きょだい地震じしん注意ちゅうい）」が出だされましたが、「米べい」や「米べい不足ふそく」といったことばは今月こんげつ半なかば以降いこうさらに増ふえていて、関心かんしんの高たかまりがうかがえます。

コメの在庫ざいこは過去かこ最少さいしょうに

コメの現状げんじょうをデータでみていきます。

農林水産省のうりんすいさんしょうによりますと、6月つきまでの1年間ねんかんの主食しゅしょく用ようのコメの需要じゅようは、702万まんトンと前まえの年としより11万まんトン増ふえ、10年ねんぶりに増加ぞうかに転てんじました。

農林水産省のうりんすいさんしょうは、インバウンドが好調こうちょうだったことに加くわえ、パンや麺めんなど、ほかの食料しょくりょう品ひんに比くらべると値上ねあがりが緩ゆるやかだったことなどから、需要じゅようが伸のびたのではないかとしています。

これに伴ともなって、民間みんかんでの在庫ざいこも減へっていて、6月末げつまつの時点じてんでは、156万まんトンと前まえの年としの同おなじ時期じきより41万まんトン、率りつにして20％減へって、記録きろくを取とり始はじめた平成へいせい11年ねん以降いこうでは、最もっとも少すくなくなりました。

去年きょねんの猛暑もうしょなどの影響えいきょうで供給きょうきゅうが見込みこみより少すくなかった一方いっぽう、消費しょうひは順調じゅんちょうで、その結果けっか、在庫ざいこが今いままででもっとも少すくなくなり、品薄しなうすになっています。

ただ、農林水産省のうりんすいさんしょうは「主食しゅしょく用ようのコメの需給じゅきゅうがひっ迫ひっぱくしている状況じょうきょうではない。消費しょうひ者しゃは安心あんしんしてほしい」と説明せつめいしています。

「新米しんまいを早はやく消費しょうひ者しゃに」滋賀しが 高島たかしま

関係かんけい者しゃも、もう少もうすこしで新米しんまいが本格ほんかく的てきに出回でまわるので「焦あせらなくても大丈夫だいじょうぶだ」と口くちをそろえます。

関西かんさいの米こめどころといわれる滋賀しが県けんでは、20日にちから新米しんまいの出荷しゅっかが始はじまりました。

滋賀しが県けん高島たかしま市しでは、「近江おうみ米よね」のうち早場はやば米まいの「ハナエチゼン」の栽培さいばいが盛さかんで、今月こんげつ中旬ちゅうじゅんから収穫しゅうかくが行おこなわれています。

20日にちは農協のうきょうの検査けんさ場じょうに収穫しゅうかくされたばかりの新米しんまい、およそ27トンが集あつめられ、検査けんさ員いんが専用せんようの器具きぐで袋ふくろからコメを抜き取ぬきとって、粒つぶの大おおきさや色いろ、それにひび割ひびわれがないかなどを確たしかめていました。

ことしは猛暑もうしょによる影響えいきょうもほとんどなく、検査けんさされたコメはすべて最もっとも品質ひんしつがよい「1等とう」の評価ひょうかだったということです。

生産せいさん農家のうか 大森おおもり重俊しげとしさん

「去年きょねんの猛暑もうしょの影響えいきょうでいま、各地かくちで米べい不足ふそくだと聞きいているので、おいしい新米しんまいを早はやく消費しょうひ者しゃに届とどけたい」