またJR西日本は山陽新幹線について、15日は新大阪駅と岡山駅の間で終日、運転を取りやめることを明らかにしました。
《東海道・山陽新幹線 一部終日運転取りやめ》15日午前4時時点
新幹線への影響です。
JRによりますと、東海道新幹線は15日 終日、名古屋駅と新大阪駅の間で計画運休を実施し、運転を取りやめます。また、東京駅と名古屋駅の間でも通常ダイヤでの運転を取りやめ、グリーン車を除くすべての座席を自由席としたうえで、運転本数を大幅に減らすことにしています。
▽「のぞみ」は1時間に4本ほど、
▽「こだま」は東京・名古屋間と東京・浜松間でそれぞれ1時間に1本ほどの運転となり、
▽「ひかり」はすべての運転を取りやめます。
山陽新幹線も、終日、新大阪駅と岡山駅の間で計画運休を実施します。
また、岡山駅と博多駅の間では「のぞみ」を1時間に1本ほどとするなど運転本数を減らすということです。「こだま」は通常通り運転します。
一方、九州新幹線は山陽新幹線との直通運転で行き先が変更となるのを除き、通常通り運転するということです。
このほか、東北、秋田、山形、上越、北陸の各新幹線でも運休や遅れが発生する可能性があるとしていて、JR各社はホームページなどで最新の情報を確認するよう
呼びかけています。
《空の便 欠航相次ぐ》15日午前4時時点
台風7号の影響で、国内の空の便は午前4時の時点で少なくとも800便以上で欠航が決まっています。
このうち、
▽全日空が大阪空港や中部空港を発着する313便、
▽日本航空が大阪空港を発着する便を中心に241便、
▽ピーチ・アビエーションは関西空港などを発着する107便、
▽フジドリームエアラインズが名古屋空港や静岡空港などを発着する90便、
▽スカイマークは神戸空港などを発着する40便、
▽ジェットスターは関西空港や中部空港などを発着する28便、
▽アイベックスエアラインズは大阪空港と中部空港を発着する21便、
▽日本トランスオーシャン航空が中部空港や関西空港などを発着する13便、
▽スターフライヤーは羽田空港や中部空港を発着する12便で、
▽ソラシドエアが中部空港などを発着する10便、
▽エア・ドゥは中部空港や神戸空港などを発着する8便について
それぞれ欠航が決まっています。
航空各社は今後、欠航する便が増える可能性があるとして、ホームページなどで最新の運航情報を確認するよう呼びかけています。
《高速道路 通行止め》15日午前5時時点
台風の影響で、各地の高速道路では午前5時ごろまでにすでに通行止めになっている場所があり、16日にかけてこれからさらに影響が広がる可能性があります。
東日本高速道路では上信越自動車道の長野県と群馬県との間の一部の区間が、
西日本高速道路では
▽舞鶴若狭自動車道の京都府内の一部の区間や
▽大阪府の関西空港周辺の高速道路、それに
▽徳島南部自動車道の徳島県内の一部の区間が通行止めになっているほか、
本州四国連絡高速道路では神戸淡路鳴門自動車道の兵庫県と徳島県の一部の区間が、大雨や強風の影響で通行止めとなっていて、今後、ほかの道路や区間も含めてこうした交通規制が拡大する可能性があります。
さらに、中日本高速道路や首都高速道路も、今後、台風の状況によって交通規制を行う可能性があるとしていて、これから16日にかけて各地で影響が広がるおそれがあることから、各社はホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。
関西空港で夜を明かす人に寝袋と水
関西空港では台風7号の影響で、空港で夜を明かすことになった人たちに14日夜、寝袋と水が配られました。
関西空港では台風7号の影響で欠航や遅れが出たため空港で夜を明かすことになった人たちの姿が見られ、空港の運営会社が14日夜10時ごろ、水と寝袋を配りました。
受け取った人たちは、空港のベンチに寝袋を広げて体を休める準備をしていました。
中国に帰国する予定だった女性は「予約が取れたのがあさっての便になりました。寝袋が配られるとは思わずとてもありがたいです」と話していました。
また、家族と一緒に台湾から旅行に訪れていた女性は15日の午後2時発の便が午後9時に変更になったということで、「電車が動かなくなると思って早めに空港に来ましたが残念です。空港に泊まるのは初めてです」と話していました。
スウェーデンから観光に来ていた男性は「ホテルも予約でいっぱいです。自然が理由なのでしかたありません」と肩を落としていました。
関西空港ではその後、15日午前0時から対岸とを結ぶ連絡橋が強風で通行止めとなりました。
JR西日本と南海電鉄も15日は始発から運転を取りやめるため、当面、対岸との行き来ができない状況となっています。