鹿児島かごしま 男児だんじ切きりつけ 逮捕たいほの保育ほいく士し“仕事しごとなど悩なやみ 手てが出でた”

保育ほいく士しの笹山ささやまなつき容疑ようぎ者しゃ（21）は、6月つき7日にちに鹿児島かごしま市しの認定にんていこども園えんで、2歳さいの男の子おとこのこの首くびを刃物はもののようなもので切きりつけたとして、殺人さつじん未遂みすいの疑うたがいで逮捕たいほされました。

警察けいさつによりますと、男の子おとこのこは全治ぜんち1か月かげつの大だいけがをしたということです。

調しらべに対にたいし、「けがを負おわせたことは間違まちがいないが、殺ころすつもりはなかった」などと供述きょうじゅつしているということです。

事件じけんの動機どうきについて、保育ほいく士しが接見せっけんした弁護士べんごしに対にたいし、「仕事しごとや人間にんげん関係かんけいで悩なやみを抱かかえ、精神せいしん的てきに追い詰おいつめられていた。子こどもに対にたいして感情かんじょうが高たかぶって、思おもわず手てが出でてしまった」という趣旨しゅしの説明せつめいをしていることが、関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

また、「こども園えんでの作業さぎょう用ように、ポケットに入はいったままになっていたカッターナイフを使つかった。園児えんじを切きりつけるために持もっていたわけではない」などと話はなしているということです。

こども園えんは、弁護士べんごしや医師いしなどで作つくる調査ちょうさ委員いいん会かいを設置せっちして、詳くわしい状況じょうきょうを調しらべ再発さいはつ防止ぼうしに向むけた取り組とりくみを進すすめるとしています。

容疑ようぎ者しゃ知人ちじん「温厚おんこうで明あかるいという印象いんしょう 信しんじられない」

笹山ささやま容疑ようぎ者しゃの学生がくせい時代じだいから交流こうりゅうのある男性だんせいは容疑ようぎ者しゃについて、「すごく温厚おんこうで明あかるいという印象いんしょうです。雑談ざつだんの中なかでも子こどもがかわいいという話はなしをよくしていて、ずばぬけて子こどもが好すきなのだと伝つたわってきていました」と話はなしました。

最後さいごに会あったのは数すうか月かげつ前まえで、これまでと変かわった様子ようすは見みられなかったということで、「明あかるく話はなしをしてくれて、仕事しごとを楽たのしんでいるように見みえました。事件じけんを起おこしたことは信しんじられないのひと言ひとことです」と話はなしていました。