TPPしん協定きょうてい公表こうひょう べい離脱りだつぜろ項目こうもく凍結とうけつなど明記めいき

Easy Japanese news
Nov 11, 2017 17:11
Furigana
일본 신문
TPP=環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうてい参加さんかいちいちか国かこく協定きょうてい発効はっこう大筋おおすじ合意ごういしたのをけて、共同きょうどう議長ぎちょうつとめる茂木もぎ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんらが記者きしゃ会見かいけんして合意ごうい内容ないよう発表はっぴょうしました。あらたな協定きょうていには、アメリカ離脱りだつけてぜろ項目こうもく実施じっし先送さきおくりして「凍結とうけつ」することや、ろくか国かこく国内こくない手続てつづきをえると協定きょうてい発効はっこうすることが明記めいきされています。TPP協定きょうてい参加さんかいちいちか国かこく閣僚かくりょう会合かいごうで、離脱りだつしたアメリカをのぞいて協定きょうてい発効はっこうさせることで大筋おおすじ合意ごういしたのをけて、共同きょうどう議長ぎちょうつとめる茂木もぎ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんベトナムアイン商工しょうこうしょうがベトナム中部ちゅうぶダナン記者きしゃ会見かいけんし、あらたな協定きょうてい発表はっぴょうしました。

それによりますと、焦点しょうてんとなっていたアメリカの離脱りだつけて実施じっし先送さきおくりする「凍結とうけつ項目こうもくわせてぜろで、医薬品いやくひん開発かいはつデータの保護ほご期間きかん著作ちょさくけん保護ほご期間きかんなど「知的ちてき財産ざいさんに関にかんする項目こうもくおおふくまれています。

また、海外かいがい進出しんしゅつした企業きぎょうがそのくにきゅう制度せいど変更へんこうなどによって損害そんがいけた場合ばあいくに相手取あいてど国際こくさいてき仲裁ちゅうさい機関きかん訴訟そしょうこすことができる「ISDS条項じょうこう」とばれる制度せいどなども凍結とうけつ対象たいしょうとなりました。日本にっぽん政府せいふ関係かんけいしゃは「こうした項目こうもく凍結とうけつされることによる日本にっぽんへの影響えいきょうきわめて限定げんていてきだ」とべました。

いちいちか国かこくは、将来しょうらいてきにアメリカが復帰ふっきしたさいには、凍結とうけつ解除かいじょすることで一致いっちしており、協定きょうていには、アメリカの復帰ふっき見込みこまれる場合ばあいやいずれかの締約ていやくこく要請ようせいがある場合ばあいなどに、内容ないよう見直みなおしをおこなうことも明記めいきされました。

また、協定きょうてい発効はっこう条件じょうけん参加さんかこく半数はんすう以上いじょうに当にあたるろくか国かこく国内こくない手続てつづきをえることとしているほか、名称めいしょうTPPから「CPTPP」にするとしています。

共同きょうどう記者きしゃ会見かいけん茂木もぎ大臣だいじんは、「きわめてたん期間きかんたか水準すいじゅん維持いじしたバランスのれた内容ないようになった。アメリカやほかのアジア・太平洋たいへいよう諸国しょこく地域ちいきに対にたいしても積極せっきょくてきなメッセージとなったのではないか」とべ、意義いぎ強調きょうちょうしました。

今回こんかい閣僚かくりょう会合かいごうでは、いったん大筋おおすじ合意ごうい確認かくにんされたものの、その後そのごカナダ異論いろんとなえ、予定よていされていた首脳しゅのう会合かいごう開催かいさいできない事態じたいとなり、いちいちか国かこく足並あしなみをそろえて協定きょうてい発効はっこうみちびけるのか不安ふあんのこ結果けっかとなりました。

共同きょうどう議長ぎちょう各国かっこく利益りえきたもてる合意ごうい

TPP=環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうてい参加さんかいちいちか国かこく協定きょうてい発効はっこう大筋おおすじ合意ごういたっしたことをけて、共同きょうどう議長ぎちょうとして茂木もぎ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんとともに会見かいけんのぞんだベトナムのアイン商工しょうこうしょうは、「たか自由じゆう水準すいじゅん維持いじしながら、各国かっこく利益りえきたもてる合意ごういとなった。自由じゆう貿易ぼうえき促進そくしんし、地域ちいきにおける経済けいざい協力きょうりょくたかめる内容ないようだ」とべ、大筋おおすじ合意ごうい内容ないよう評価ひょうかしました。

そのうえで、アイン商工しょうこうしょうは「アメリカが離脱りだつしたときは、TPPの枠組わくぐみを維持いじすることはむずかしいとかんがえられていた。まだ完全かんぜん合意ごういできていないてんのこっているが、むずかしい部分ぶぶんはもうわり、確実かくじつあたらしい協定きょうてい実現じつげんちかづいている」とべました。

経団連けいだんれん会長かいちょう戦略せんりゃくてき意義いぎおおきい」

経団連けいだんれんサカキげん会長かいちょうは「アメリカが離脱りだつ表明ひょうめいして以来いらい日本にっぽん政府せいふ発揮はっきしてきたリーダーシップのたまものであり、こころから歓迎かんげいする。うち志向しこう政策せいさく保護ほご主義しゅぎてきうごきが世界せかいてきひろまることが懸念けねんされるなかで、アジア太平洋たいへいよう地域ちいきにまたがる包括ほうかつてきこう水準すいじゅん貿易ぼうえき投資とうしに関にかんするルールづくりが前進ぜんしんすることの戦略せんりゃくてき意義いぎおおきい」というコメントをしました。

(※へんにかみ) 

専門せんもん輸出ゆしゅつ拡大かくだい関係かんけい強化きょうか効果こうか

シンガポールのシンクタンク、「RSIS」のフィデル・ビネレスシニアアナリストは、シンガポールやベトナムなどTPPに参加さんかするASEANあせあん東南アジアとうなんあじあ諸国しょこく連合れんごう国々くにぐにへの影響えいきょうについて、「アメリカ市場しじょうへのアクセスはないが、たかいレベルでの自由じゆう貿易ぼうえき枠組わくぐみで合意ごういできたため、日本にっぽんをはじめとする参加さんかこくへの輸出ゆしゅつ拡大かくだい関係かんけい強化きょうか効果こうかがある」とはなしています。

また、TPPから離脱りだつしたアメリカについては「ASEANあせあんにおける政治せいじてき経済けいざいてき影響えいきょうりょく低下ていかするおそれがある。多国たこくかん枠組わくぐづくりは、日本にっぽんや、RCEP=東アジアひがしあじあ地域ちいき包括ほうかつてき経済けいざい連携れんけい参加さんかする中国ちゅうごくがリードしている状況じょうきょうだ。ASEANあせあんはアメリカ以外いがい市場しじょう活路かつろいだそうとするため、中国ちゅうごくはRCEPを通をつうじてさらなる影響えいきょうりょくをもてるようになる」と分析ぶんせきしています。

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