日銀の
黒田総裁は、
記者会見で
新型コロナウイルスの
感染拡大の
影響について「
経済に
深刻な
影響を
与え、
世界経済は
急速に
落ち込んでいる。
先行きも
感染拡大が
収束に
向かうまで
世界的に
経済活動の
抑制が
続くと
予想される。
わが国の
経済も
厳しい状態が
続くとみられる」という
認識を
示しました。そのうえで「
先行きの
不確実性は
高く、
経済の
下振れリスクは
大きいと
考えている。
必要があればちゅうちょなく
追加的な
金融緩和措置を
講じる
方針だ」と
述べました。
国債について「必要なだけいくらでも買う」
また、国債を年間80兆円をめどに買い入れるという上限をなくしたことについて黒田総裁は「債券市場の安定に加えて、政府の緊急経済対策によって国債の増発が見込まれている。これまでの買い入れの上限を設けずに行っていくということであり、必要なだけいくらでも買う」と述べ、国債をより積極的に買い入れる姿勢を示しました。
家計の資金繰りも支援
金融機関に資金を貸して積極的な融資を促す制度を拡充し個人向けのローンなども担保として預かることにした狙いについて日銀の黒田総裁は「企業向けの資金繰りだけではなく、家計についても資金繰りに問題が生じないように、制度の拡充をはかった」と述べ、住宅ローンなど、個人向けの融資も促していく考えを示しました。