イスラエル軍は、100万人以上が身を寄せてきた南部ラファで地上部隊による攻撃を続けていて、12日、ハマスの戦闘員10人を殺害したと主張しました。
国連はラファからはおよそ30万人が退避したと推計していますが「安全な行き先はない」として戦闘の停止を求めています。
またイスラエル軍は、制圧したとしていたガザ地区北部のジャバリアで、ハマスが再結集する動きがあるとして、空爆に続いて地上部隊による作戦を始めたと発表しました。
住民には事前に退避を求めたと強調していますが、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは砲弾が飛び交う中、お年寄りや子どもを含む人たちが逃げ惑ったり、けがをした人が搬送されたりする様子を伝えています。
こうした中、イスラエルでは、今月14日が独立記念日に当たりネタニヤフ首相はその式典に参加する市民との面会の場で「われわれは敵を打倒する。それ以外に選択肢はない」と述べ、あくまでもハマスの壊滅を目指す姿勢を強調しました。
ガザ地区の保健当局は12日、これまでの死者の数が3万5034人に上ったと発表しましたが、犠牲者はさらに増えることが懸念されます。
こうした中、イスラエルでは、今月14日が独立記念日に当たりネタニヤフ首相はその式典に参加する市民との面会の場で「われわれは敵を打倒する。それ以外に選択肢はない」と述べ、あくまでもハマスの壊滅を目指す姿勢を強調しました。
ガザ地区の保健当局は12日、これまでの死者の数が3万5034人に上ったと発表しましたが、犠牲者はさらに増えることが懸念されます。
“ガザ北部に新たな検問所を開設”イスラエル軍
ガザ地区で支援物資の搬入が滞り、人道状況の悪化が懸念されるなか、イスラエル軍は12日、地区北部に接する新たな検問所を設けたと発表しました。
新たに設けられたのは「西エレズ」と呼ばれる検問所で、イスラエル軍が公開した映像には検問所とみられる場所をトラックが次々と通り抜ける様子が映されています。
イスラエル軍は、イスラエルのアシュドッド港からトラック数十台分の小麦粉が搬入されるとしています。
イスラエル軍は「ガザ地区への支援ルートを増やすための努力の一環だ」としていて、開設に当たってはアメリカ政府とも連携したとしています。
ガザ地区をめぐっては、ユニセフ=国連児童基金が10日、5日間、支援物資が搬入されていないと明らかにするなど人道状況の悪化が懸念されていて、アメリカは一刻も早く検問所を開放するようイスラエル側に求めていました。