体操たいそう女子じょし 日本にっぽん代表だいひょう 宮田みやた笙子しょうこ選手せんしゅ19歳さい 喫煙きつえん 飲酒いんしゅでパリ五輪ごりん辞退じたい

日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいは、宮田みやた選手せんしゅが喫煙きつえんをしたとして協会きょうかいが定さだめる代表だいひょうの行動こうどう規範きはんなどに違反いはんした疑うたがいで事前じぜん合宿がっしゅくから離脱りだつしたことを受うけ、19日にち都内とないで緊急きんきゅうの会見かいけんを開ひらきました。

会見かいけんでは今月こんげつ15日にち、宮田みやた選手せんしゅが行動こうどう規範きはんなどに違反いはんしたとする内容ないようの情報じょうほう提供ていきょうがあり、一時いちじ帰国きこくを促うながした経緯けいいについて明あかしました。

そして、18日にち、帰国きこくした宮田みやた選手せんしゅに聞き取ききとり調査ちょうさを行おこなったところ、先月せんげつ末まつから今月こんげつにかけて都内とないで喫煙きつえんをしたほか、東京とうきょう・北きた区くのナショナルトレーニングセンターの宿泊しゅくはく施設しせつで飲酒いんしゅをしたことを確認かくにんしたということです。

協会きょうかいは調査ちょうさの結果けっか、行動こうどう規範きはんなどに違反いはんしたことが確認かくにんされたとして、宮田みやた選手せんしゅのパリオリンピック出場しゅつじょうの辞退じたいを決きめました。

宮田みやた選手せんしゅ「数々かずかずのプレッシャー」聞き取ききとり調査ちょうさで説明せつめい

宮田みやた選手せんしゅは聞き取ききとり調査ちょうさに対にたいし「数々かずかずのプレッシャーがあり、行為こういに及およんでしまった」などと説明せつめいしているということです。

日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいの藤田ふじた直志ただし会長かいちょうは「本人ほんにんの責任せきにんだけでなく、協会きょうかい全体ぜんたいの責任せきにんで、宮田みやた選手せんしゅに新あらたな一いち歩ほを踏み出ふみだしてもらうためにサポートしたい」と話はなしました。

日本にっぽん代表だいひょう 原田はらだコーチ「プレッシャー抱かかえながら過すごしていた」

宮田みやた笙子しょうこ選手せんしゅが所属しょぞくする順天堂大学じゅんてんどうだいがくの監督かんとくで日本にっぽん代表だいひょうの原田はらだ睦あつし巳みコーチは会見かいけんで、「オリンピック代表だいひょうを夢見ゆめみて小ちいさな頃ころからトレーニングを積つんできたと思おもいますし、夢ゆめ舞台ぶたいの目めの前まえで、このようについえてしまったということは大変たいへん残念ざんねんな思おもいだ」と話はなしました。

そして、「私わたしが見みている範囲はんいで彼女かのじょは真摯しんし（しんし）に競技きょうぎにも大学だいがく生活せいかつにも取り組とりくんでいるし、決けっして想定そうていできるようなことではなかったというところが正直しょうじきなところだ。だが、このような事態じたいが起おこったということに関にかんしては私わたしの指導しどうの届とどかない部分ぶぶんということがあり申し訳もうしわけなく思おもっている。ものすごいプレッシャーと、結果けっかを残のこさなくてはいけないということを胸むねに抱かかえながら日々ひびを過すごしていたということはご理解りかいいただきたい」と涙なみだながらに話はなしました。

日本にっぽん女子じょし団体だんたい エース出場しゅつじょう辞退じたい 厳きびしい戦たたかいか

開幕かいまくまで1週間しゅうかんに迫せまったオリンピックを前まえに、日本にっぽん体操たいそう女子じょしのエースが出場しゅつじょうを辞退じたいする、異例いれいの事態じたいとなり日本にっぽんの女子じょし団体だんたいは厳きびしい戦たたかいが予想よそうされます。

会見かいけんで日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいの西村にしむら賢二けんじ専務せんむ理事りじは、「オリンピックのエントリー期日きじつは過すぎている。JOC＝日本にっぽんオリンピック委員いいん会かいと協議きょうぎをしているが、現時点げんじてんでは結果けっか、4人にんで戦たたかわざるをえない」などと話はなし、4人にんの選手せんしゅでオリンピックに臨のぞむ見通みとおしだと説明せつめいしました。

宮田みやた選手せんしゅの辞退じたいに伴ともなって、チームに帯同たいどうしている補欠ほけつの杉原すぎはら愛子あいこ選手せんしゅを繰り上くりあげることも検討けんとうされましたが、補欠ほけつの繰り上くりあげは病気びょうきやけがの場合ばあいに限かぎって可能かのうで今回こんかいは行おこなわないということです。

体操たいそうの団体だんたいの決勝けっしょうは、通常つうじょう5人にんがエントリーし、1種目しゅもくにつき3人にんが演技えんぎしてその合計ごうけい得点とくてんで争あらそわれますが、日本にっぽんが4人にんで戦たたかうことになれば、それぞれの選手せんしゅへの負担ふたんが大おおきくなります。

体操たいそう女子じょしの日本にっぽん代表だいひょうは、史上しじょう初はつとなる全員ぜんいんが10代だいのメンバーで60年ねんぶりのメダル獲得かくとくを目指めざしていますが、宮田みやた選手せんしゅはキャプテンでエースを務つとめる中心ちゅうしん選手せんしゅで、すべての種目しゅもくで高たかい得点とくてんが期待きたいされていました。

JOC 日本にっぽん選手せんしゅ団だんから宮田みやた選手せんしゅ取り消とりけし

宮田みやた笙子しょうこ選手せんしゅについて、JOC＝日本にっぽんオリンピック委員いいん会かいは、日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいの届け出とどけでを受理じゅりし、日本にっぽん選手せんしゅ団だんから宮田みやた選手せんしゅを取り消とりけしました。

JOCによりますと、19日にち午後ごご、日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいから宮田みやた選手せんしゅが「協会きょうかいが定さだめる代表だいひょうの行動こうどう規範きはんに違反いはんした」として、パリオリンピックの出場しゅつじょうを辞退じたいする届とどけが提出ていしゅつされたということです。

JOCはこれを受理じゅりし、日本にっぽん選手せんしゅ団だんから宮田みやた選手せんしゅを取り消とりけしました。

これで、パリオリンピックの日本にっぽん選手せんしゅ団だんの選手せんしゅの数かずは19日にち現在げんざいで1人にん減へって409人にんとなりました。

JOCによりますと、これまでにけがや病気びょうき以外いがいでオリンピックの出場しゅつじょうを辞退じたいしたケースはないということです。

JOCの伊藤いとう弘一こういち事務じむ局長きょくちょうは「非常ひじょうに残念ざんねんだが、協会きょうかいの判断はんだんを尊重そんちょうする。チームには若わかい選手せんしゅが多おおくケアに努つとめてもらいたい」と話はなしています。

母校ぼこう 鯖江さばえ高校こうこう女子じょし体操たいそう部ぶ 田野でんや監督かんとく「サポートしていきたい」

宮田みやた選手せんしゅは去年きょねん、関東かんとうの大学だいがくに進学しんがくしましたが、オリンピックの代表だいひょう選考せんこうを兼かねた大会たいかいの前まえには、福井ふくい県けんにある母校ぼこうの鯖江さばえ高校こうこうで主おもに練習れんしゅうを行おこなっていました。

日本にっぽん体操たいそう協会きょうかいが宮田みやた選手せんしゅについて喫煙きつえんと飲酒いんしゅの事実じじつを確認かくにんしたとしてパリオリンピックの出場しゅつじょうを辞退じたいすることを決きめたことについて、恩師おんしで、鯖江さばえ高校こうこう女子じょし体操たいそう部ぶの田野でんや辺あたり満まん監督かんとくは「事実じじつが明あきらかになったがまだ整理せいりできていない。今いまは悔くやしいし、残念ざんねんだ。キャプテンを任まかされ、メダルも期待きたいされて、本人ほんにんからは相当そうとうな覚悟かくごと強つよい意志いしが伝つたわってきていたが、けがも抱かかえていて、極度きょくどのプレッシャーもあったと思おもう。本人ほんにんが反省はんせいして、次つぎの一いち歩ほが踏み出ふみだせるよう、私わたしや所属しょぞくの大学だいがくも含ふくめてサポートしていきたい」と話はなしていました。