エネルギー調査企業「リスタッド・エナジー」は27日までに、欧州向けの天然ガスの供給量を厳しく絞っているロシアが1日あたり約1000万ドル(約13億8000万円)相当のガスを焼却していると推測する分析結果を公表しました。
同社は放射熱の水準を調べた衛星監視データに基づき、ロシアは今年7月11日以降、対フィンランド国境近くに建設された液化天然ガス(LNG)施設で相当な量の天然ガスを焼失させていると指摘しました。
これらのガスは通常ならば、バルト海を通じてロシアとドイツを結ぶパイプライン「ノルドストリーム1」を経由して欧州へ流れるはずだったものだろうとも推察しました。
同社は先週公表した分析結果で、今月17日時点での欧州市場のガス価格が100万英国熱量単位(MMBtu)あたり67ドルだったことを踏まえれば、ロシアが燃やしているガスの量の価格は1日約1000万ドルと推定しました。