夏季五輪の開会式まで3カ月を切り、フランス・パリのあちこちにある競技会場の観客席の足場が組まれ、シンボルである5つの輪が吊り上げられている。観戦のための旅行を「駆け込み」で計画中、そしてまだ宿泊先が決まっていない人は「ついている」かもしれない。供給が需要を上回り、住宅所有者、特に高級アパートの所有者らが貸し出す物件の価格が30〜60%下がっている。
仏紙ル・モンドの英語版は2月に、ホテルの価格は通常より高いものの、住宅を所有する人々が自宅を貸し出そうとかなりの数の物件をAirbnbのリストに載せたため、初期に見られた目もくらむような価格にはなっていないと報じた。参考までに、フランス観光局によると、五輪期間中のパリ大都市圏での1泊の平均価格は昨年9月時点で759ユーロ(約13万円)だったが、同一条件下で2月には522ユーロ(約8万8000円)まで下がっている。
仏ニュース専門チャンネルのユーロニュースは4月22日に、保険会社Réassurez-moiは昨年7月に、同4月時点で五輪期間中の宿泊が1泊1023ユーロ(約17万円)だった部屋が1泊436ユーロ(約7万3000円)になっていると指摘したが、現在の価格は昨夏よりも下がっていると報じた。オンラインで予約できる宿泊は毎月3000〜3500件加わっていると考えられている。