ひつぎはイギリスを構成するイングランドやスコットランドなど各地方を表す紋章からなるイギリス王室の旗「ロイヤル・スタンダード」に包まれ、その上には生前、女王が好きだったという花で編まれた花輪が手向けられていました。
バルモラル城の近くにある教会の沿道には、女王に別れを告げようと早朝から大勢の市民が集まっていて、ひつぎを乗せた車がゆっくりと通り過ぎると静かに見守っていました。
ひつぎはエディンバラに到着したあと、翌12日にセントジャイルズ大聖堂に移される予定で、チャールズ国王をはじめ王室のメンバーが迎えます。
そして12日午後には一般の人たちが弔問に訪れます。
その後、女王のひつぎは13日にイギリスの空軍機でエディンバラからロンドンに運ばれ、14日からは国会議事堂の建物で最も歴史が古いとされるウェストミンスターホールに安置され、19日の国葬まで一般の人たちが弔問できるようになります。
黒い服に身を包んだ4人は、エリザベス女王の死を悼んで手向けられた花束などの前で立ち止まったあと、集まった人々のもとに向かい、握手しながら追悼への感謝のことばを述べていました。 ウィリアム皇太子とイギリス王室の公務から退いたハリー王子の間には、これまで確執もあると伝えられていました。 公共放送BBCは、王室関係者の話として「一緒に外に出るよう呼びかけたのはウィリアム皇太子だった」としています。 またBBCは「ハリー王子夫妻が先週イギリスに帰ったときは予想もできなかった光景だ。愛する人を失うことで立場の違いを忘れ、団結することもある」とも伝えています。
ウィリアム皇太子夫妻とハリー王子夫妻 一緒に市民の前に