地球から
1億2000
万キロ余り離れた
小惑星「ベンヌ」の
上空に
探査機が
到達し、
来年の
着陸を
目指している
NASA=
アメリカ航空宇宙局のプロジェクト
チームが
日本を
訪れ、ことし
2月に
別の
小惑星への
着陸を
成功させた「はやぶさ
2」のプロジェクトチームから、
精密な
誘導方法などについて
助言を
受けました。
NASAの
探査機「オシリス・レックス」は、
去年12
月、
地球から
1億2000
万キロ余り離れた
小惑星「ベンヌ」の
上空に
到達し、
砂や
石を
採取するための
着陸を
来年7月をめどに
計画しています。
しかし、小惑星「ベンヌ」の地表は、日本の「はやぶさ2」が着陸したリュウグウと同じように想定以上に岩で覆われ、着陸に適した場所を見つけることが難航しているということです。
このため、NASAのプロジェクトチームのメンバー10人は、神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所を訪れ、「はやぶさ2」のチームと情報交換を行いました。
NASAの一行は、小惑星の直径6メートルの狭い範囲への着陸を成功させた「はやぶさ2」のチームから、探査機を着陸地点まで精密に誘導する方法について助言を受けたということです。
NASAの探査機の責任者を務めるアリゾナ大学のダンテ・ローレッタ教授は18日の記者会見で、「はやぶさ2とオシリス・レックスの着陸の方法は異なるが、同じ問題をどのように解決したのか、技術の詳細を知りたかった。はやぶさ2から得た教訓は大変有意義で、自信を持って着陸に臨みたい」と話していました。