「リレーアタック」と
呼ばれる
手口で
愛知県の
住宅から
高級車を
盗んだとして
会社役員が
逮捕された
事件で、
警察が、
容疑者が
使った
特殊な
機械で
実験したところ、
ドアロックの
解除から
エンジンが
かかるまでわずか10
秒ほどだったことが
分かりました。
名古屋市中区の自動車販売会社の役員、南部栄二容疑者(47)はことし5月、愛知県常滑市の住宅に止められた高級車のドアを特殊な機械で開け、車と車内にあった腕時計など1040万円相当を盗んだとして逮捕されました。
南部容疑者は、車と離れた場所にあるスマートキーの電波を中継してロックを解除する「リレーアタック」と呼ばれる手口を使ったとみられ、警察が、押収した特殊な機械で実験したところ、ドアロックの解除からエンジンがかかるまで、わずか10秒ほどだったことが分かりました。
車とキーの距離によって必要な時間は変わるということですが、警察はこの手口を使うと、車に痕跡を残さずに短時間で犯行に及ぶことが可能だとみています。
全国で同様の手口によるとみられる盗難被害が相次いでいますが、摘発されたのは今回が初めてで、警察は、事件に使われた機械の入手ルートの解明を急ぐことにしています。