日本の
探査機「はやぶさ2」のカプセルの
帰還前としては
最後と
なる記者会見を、JAXA=
宇宙航空研究開発機構が
開きました。プロジェクトの
責任者は「
今回のような
帰還は
人類史上そうそうないことだ。
これによってひらかれる
新たな
世界に
思いをはせてほしい」と
思いを
語りました。「はやぶさ2」は
小惑星「リュウグウ」の
砂が
入ったとみられるカプセルを5
日午後に
分離し、6
日未明に
地球に
帰還させる
計画です。
「はやぶさ2」のチームは、カプセルの帰還前としては最後となる記者会見を神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で、回収準備を進めるオーストラリアとも回線を結んで開かれました。
この中で、JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは、探査機の運用を慎重に行っていて、すべて順調にきていることを明らかにしたうえで、「ここまで多くの人に支えられ感謝している。最後にさまざまな運用が詰まっているので、一つ一つ確実に行いたい。チームの雰囲気はとてもよく、あとは当日の天気が晴れることを祈っています」と心境を話しました。
そのうえで一般の人に向けて、「今回のような帰還は人類史上そうそうないことです。『はやぶさ2』によってひらかれる新たな世界に思いをはせてほしい」と思いを語りました。
また、オーストラリアに入っているチームは、回収までのリハーサルが終わったことや、今のところ天気は問題がないとみられることを明らかにし、準備が順調であることを説明しました。
カプセルの帰還と回収が成功すれば、初号機に続いて小惑星の砂を持ち帰ることになるとみられ、世界に先駆けて行ってきた日本のプロジェクトが最後まで無事に成功するのか世界的に注目を集めています。