今回の地震で石川県内では、およそ4万8000棟の住宅で被害が確認され、県は仮設住宅の建設を進めています。
輪島市中心部のキリコ会館多目的広場では、県内で初めての仮設住宅が完成し、3日から入居が始まります。
2日は入居開始を前に仮設住宅が報道機関に公開されました。
仮設住宅は、
▽最大で3人が入れる2DKタイプが14戸
▽最大で7人が入れる4LDKタイプが4戸の合わせて18戸です。
各部屋には厳しい寒さの中でも暖かく過ごせるよう、壁などに断熱材が使われているほかヒーターが設置されています。
輪島市内では、ほぼ全域で断水が続いていますが、この仮設住宅では外にタンクが設置されていて、給水をすれば部屋の中で水を使える仕組みになっています。
市によりますと、これまでに4000件余りの申し込みがあり、今回の仮設住宅にはこのうち18世帯55人が入居します。
輪島市の坂口茂市長は「一日も早く、水、住まいを確保して日常を取り戻し、復旧復興に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
石川県は3月末までに、およそ3000戸分の仮設住宅の着工を目指すとしています。