そして、「自宅じたくの周辺しゅうへんでもイノシシを見みたことはあるが、今回こんかいはこれまで見みたことのないような大おおきさだった。自分じぶんの方向ほうこうに向むかってきたので体からだが硬直こうちょくした」と話はなしていました。

午前ごぜん10時じすぎには、市し中心ちゅうしん部ぶの大型おおがたの商業しょうぎょう施設しせつで高齢こうれいの女性じょせいがけがをし、その直後ちょくご、イノシシは商業しょうぎょう施設しせつから南東なんとうに400メートルほどの小学校しょうがっこうで、校庭こうていの隅すみを歩あるいているのが見みつかりました。

小学校しょうがっこうによりますと、イノシシが入り込はいりこんだ時間じかんは屋外おくがいで活動かつどうしている児童じどうはおらず、けがをした人ひとはいませんでした。

通報つうほうを受うけ、警察官けいさつかんのほか、イノシシの駆除くじょに慣なれた市しの職員しょくいんなどが駆かけつけました。

職員しょくいんたちは当初とうしょ、電気でんきショックを与あたえる器具きぐを使つかいましたがうまくいかず、ベテランの職員しょくいんがやりを使つかって駆除くじょしたということです。

秦野はだの市し農業のうぎょう振興しんこう課かによりますと、市しの郊外こうがいには山間さんかん部ぶも多おおくイノシシや鹿しか、猿さるといった野生やせい動物どうぶつの目撃もくげき情報じょうほうは時折ときおり寄よせられるということですが、駅えきに近ちかい中心ちゅうしん市街地しがいちまで近ちかづいてきて、人ひとにけがをさせた事例じれいは珍めずらしいということです。

市しでは、駆除くじょされたイノシシや鹿しかをジビエとして流通りゅうつうさせる取り組とりくみに力ちからを入いれていて、今回こんかい駆除くじょされたイノシシも、食肉しょくにく加工かこうされたのち、市内しないの飲食いんしょく店てんなどで提供ていきょうされるということです。

当時とうじの状況じょうきょうについて「電気でんきを使つかってしびれさせる器具きぐが突き返つきかえされました。とても大おおきく、2、3回かいこっちに向むかって突っ込つっこんできたので危あやうい部分ぶぶんがありましたが、無事ぶじに捕獲ほかくできてよかったです」と時折ときおり身みぶりを交まじえながら振り返ふりかえりました。

そして、「冬ふゆを前まえに、食べ物たべものを探さがして山やまから下おりてくるイノシシもいます。目撃もくげきしたら、距離きょりを取とって近ちかづかずにやり過やりすごし、市役所しやくしょや警察けいさつに連絡れんらくしてください」と話はなしていました。