アメリカの
トランプ前大統領は、
選挙演説のなかで、
広島と
長崎への
原爆投下を
決断した
当時のトルーマン
大統領について
免責特権があったため
実行できたとして
原爆投下を
引き合いに
出して
大統領には
免責が
認められるべきだとの
持論を
展開しました。
トランプ氏は、共和党の大統領候補者選びの第2戦、東部ニューハンプシャー州の予備選挙を前に20日夜、州内最大の都市、マンチェスターで支持者を前に演説しました。
このなかでトランプ氏は原爆投下を決断した当時のトルーマン大統領について「敵対勢力に起訴されるなら広島や長崎には、行わなかっただろう」と述べ、トルーマン大統領は免責特権があったため実行できたと主張しました。
その上で「あなたがたは大統領に免責特権を与えるべきだ」と述べ、原爆投下を引き合いに出して大統領には免責が認められるべきだとの持論を展開しました。
また、原爆投下について「決してよいことだとは言えないが、第2次世界大戦を終わらせた」と述べました。
トランプ氏は、3年前に起きた連邦議会への乱入事件をめぐり、その前の年に行われた大統領選挙の結果を覆そうとしたなどとして起訴されたことを受け、大統領には免責特権が適用されると訴えて連邦控訴裁判所で争っています。
発言の背景には、みずからの主張の正当性を強調するねらいがあったと見られます。