福岡市の高齢者福祉施設で暮らす田中カ子(かね)さんは明治36年生まれの116歳で、ことし3月、世界最高齢の女性としてギネス世界記録に認定されました。
16日は、敬老の日に合わせて福岡県の小川知事が田中さんを訪ね「カ子さんの姿は県民に希望と喜びを与えています。おめでとうございます」と、お祝いのことばを贈りました。
このあと、小川知事が花束と写真立てを贈って励まそうとすると、田中さんが「長生きしてください」と逆に知事を励まし、周りの笑いを誘っていました。
施設の職員によりますと、田中さんは1日3食のほかにチョコレートや炭酸飲料を毎日欠かさず口にして、時間を見つけては、かけ算や割り算などの計算問題の解答にも励んでいるということです。
田中さんは「これまで元気をもらって生きてきたので、100年以上生きてきた今、持っている力をみんなに与えたい」と力強く話していました。