アメリカは今回のWBCに出場する20チームで唯一、選手30人全員が大リーグの選手で構成されていて、12日は1次ラウンドのグループCでメキシコと対戦しました。
試合が行われたアリゾナ州のチェイス・フィールドには満員の4万7500人が集まり、アリゾナ州はメキシコと国境を接することもあり観客の半数以上はメキシコのファンでした。
アメリカはプロ野球の日本ハムやソフトバンクでもプレーしたパドレスのマルティネス投手が先発しましたが、1回にナショナルズに所属するメキシコの3番、メネセス選手にツーランホームランを打たれて先制を許しました。
アメリカはその後もあわせて8人のピッチャーが登板しましたが、4回に再びメネセス選手にスリーランを打たれるなどメキシコ打線の勢いを止めることが出来ず、11対5で敗れました。
プロ野球のオリックスでもプレーしたメネセス選手は、ホームラン2本を含むヒット3本、5打点の活躍で、試合後のヒーローインタビューで「とてもうれしいし、初戦のコロンビア戦で負けていたのでこの勝利は大きな意味がある。打席に入った時、メキシコファンからMVPコールをしてもらったことはずっと忘れないと思う」と話していました。
これでグループCは、カナダとコロンビアが1勝0敗、アメリカとメキシコが1勝1敗、イギリスが2敗となっています。