中国の
4月から
6月までの
GDP=
国内総生産が6.2%の
プラスにとどまり
データ公表以来最も低くなりました。
中国経済の
減速は
関西の
経済にも
影響を
及ぼしています。
関西経済連合会と
大阪商工会議所がまとめた
関西の
経済動向調査。
会員企業を
対象に
4月から
6月の
3か月間の
経営状況を
尋ねました。
その結果、前の期、1ー3月期と比べて上昇と答えた企業の割合から下降と答えた企業の割合を差し引いた値はマイナス8.8と、2016年7月ー9月期以来11期ぶりにマイナスに転じました。
また、中国経済の減速が自社に及ぼす影響について尋ねたところ「多少、悪影響がある」が46.8%と最も多く、「多大な悪影響がある」の5.4%と合わせて半数以上の企業が何らかの悪影響があると答えています。
関西の企業が大きく影響を受けるのは輸出の減少です。
大阪税関がまとめた貿易統計によりますと関西から中国向けの輸出は去年9月以降ことし5月まで連続してマイナスが続いています。特に半導体関連や液晶デバイスなどの減少が目立っています。
中国国内での設備投資が減っていると実感
従業員は20人の大阪の中小メーカー「電子技販」も中国の景気減速の影響を受けています。
このメーカーは工場で使われる電源システムを制御する際に使われるプリント基板を製造しています。日本の機械メーカーに基板を納入し中国企業の工場向けに販売しています。
これまで取引先の日本の機械メーカーは中国からの受注を増やし、この大阪の中小メーカーも業績を伸ばしてきました。しかし、去年の冬ごろから中国向けの大型の受注が減り始めたといいます。
さらにことしに入ると日本の機械メーカーから中国との契約の延期やキャンセルが出始めたと伝えられ、プリント基板の生産を減らす事態となりました。
北山寛樹社長は「徐々に中国向けの案件自体が減ってきている。中国国内での設備投資が減っているんだなという実感がある」と話しています。
この会社では医療機器などに使われる精度の高い基板も生産していて今後、日本企業向けにこうした生産を強化していく考えです。