ヤクルト 青木あおき宣せん親おや 引退いんたい試合しあい「21年間ねんかん夢中むちゅうに突っ走つっぱしってきた」

青木あおき選手せんしゅは野手やしゅでは球界きゅうかい最年長さいねんちょうの42歳さい。

プロ野球やきゅう史上しじょう初はつとなる2回かいのシーズン200本ほん安打あんだを記録きろくするなど首位しゅい打者だしゃを3回かい、最多さいた安打あんだを2回かい獲得かくとくし、大リーグだいり-ぐでも6年間ねんかんプレーしてこの試合しあいの前まえまでに歴代れきだい5位いとなる日にち米べい通算つうさん2728安打あんだを積み重つみかさねてきた球史きゅうしに残のこる選手せんしゅです。

先月せんげつ引退いんたいを発表はっぴょうした青木あおき選手せんしゅは2日にち夜よる、神宮じんぐう球場きゅうじょうでの広島ひろしま戦せんで現役げんえき最後さいごの試合しあいに臨のぞみおよそ3万まん人にんのファンが訪おとずれました。

試合しあい前まえは選手せんしゅやスタッフたちが青木あおき選手せんしゅの背せ番号ばんごう「23」が入はいったおそろいのTシャツてぃ-しゃつを着用ちゃくようして練習れんしゅうを行おこない記念きねん撮影さつえいなどを行おこなったほか、打撃だげき練習れんしゅうの際さいには、青木あおき選手せんしゅの歌声うたごえがBGMとして流ながされるなど、終始しゅうし和なごやかな雰囲気ふんいきに包つつまれました。

試合しあいは青木あおき選手せんしゅと首脳しゅのう陣じんが話し合はなしあって決きめたという先発せんぱつメンバーで臨のぞみ、青木あおき選手せんしゅは「1番ばん・センター」で出場しゅつじょうし、ともにオフに自主トレじしゅとれを行おこなってきた村上むらかみ宗そう隆たかし選手せんしゅや長岡ながおか秀樹ひでき選手せんしゅ、丸山まるやま和かず郁ゆう選手せんしゅが名なを連つらねました。

青木あおき選手せんしゅは1回かいの第だい1打席だせきはショートゴロに倒たおれましたが、2回かいの第だい2打席だせきに2アウト一塁いちるいからレフト前まえにヒットを打うちました。

この後のち「青木あおきさんに続つづきたかった」という長岡ながおか選手せんしゅのタイムリーヒットで先制せんせいし、さらにサンタナ選手せんしゅが3ランホームランを打うって青木あおき選手せんしゅがホームにかえり、球場きゅうじょうからは大おおきな拍手はくしゅが送おくられました。

青木あおき選手せんしゅは第だい3打席だせきはサードファールフライでしたが6回かいの第だい4打席だせきは、ライト線せんへのツーベースヒットを打うち現役げんえき最後さいごの試合しあいは4打数だすう2安打あんだで日にち米べい通算つうさん安打あんだを2730本ほんまで伸のばしました。

7回かい途中とちゅうには、ふだん先発せんぱつとして登板とうばんする球界きゅうかい最年長さいねんちょうの44歳さいでともに長年ながねんヤクルトをけん引けんいんしてきた石川いしかわ雅まさ規ただし投手とうしゅがリリーフ登板とうばんし、青木あおき選手せんしゅがセンターからマウンドに向むかい、抱擁ほうようを交かわす姿すがたも見みられました。

試合しあいはヤクルトが5対たい3で勝かって引退いんたい試合しあいに花はなを添そえ、試合しあい後ごにはセレモニーが行おこなわれました。

球場きゅうじょうには日本にっぽん代表だいひょうでともにプレーしたダルビッシュ投手とうしゅやイチローさんなどのビデオメッセージが流ながされたあと青木あおき選手せんしゅがあいさつしました。

青木あおき選手せんしゅは涙なみだを流ながしながら「ついにこの瞬間しゅんかんが来きてしまいました。気きづけばプロに入はいって21年間ねんかん夢中むちゅうになって突っ走つっぱしってきました。自分じぶんの生き方いきかたは間違まちがっていなかったと出会であった人ひとたちが教おしえてくれました。自分じぶんが愛あいしたこの球団きゅうだんをよろしくお願おねがいいたします。また会あいましょう」とファンに別わかれを告つげました。

そしてチームメートから胴上どうあげされて5回かい宙ちゅうに舞まい、最後さいごにグランドを1周しゅうしてファンの大だい声援せいえんに応こたえ21年ねんの現役げんえき生活せいかつを終おえました。