Japanese News: 戦争体験者が東京大空襲を絵で伝える “平和の大切さ”訴え

戦争せんそう体験たいけん者しゃが東京とうきょう大だい空襲くうしゅうを絵えで伝つたえる “平和へいわの大切たいせつさ”訴うったえ

Aug 3, 2024 18:08

Furigana

終戦しゅうせんの日ひを前まえに、空襲くうしゅうの経験けいけんを絵えに描えがいて伝つたえている戦争せんそう体験たいけん者しゃが都内とないで講演こうえんし、平和へいわの大切たいせつさや戦争せんそうの記憶きおくを伝つたえる必要ひつよう性せいを訴うったえました。

東京とうきょう墨田すみだ区くのすみだ郷土きょうど文化ぶんか資料しりょう館かんでは、79年ねん前まえの東京とうきょう大だい空襲くうしゅうを経験けいけんした人ひとたちが、みずから描えがいた「空襲くうしゅう体験たいけん画が」をおよそ300点てん所蔵しょぞうしていて、終戦しゅうせんの日ひを前まえに、2人にんの体験たいけん者しゃが講演こうえんしました。

このうち、9歳さいの時ときに空襲くうしゅうを経験けいけんした豊田とよだ照夫てるおさん（89）は、絵えを見みせながら、強つよい風かぜが吹ふいて火の粉ひのこが舞まう中なか、窓まどから炎ほのおが噴ふき出でる建物たてもののそばを通とおって母親ははおやと命いのちからがら避難ひなんした様子ようすを振り返ふりかえりました。

豊田とよださんは「世界せかいで悲惨ひさんなニュースが続つづいていますが、当時とうじの私わたしと同おなじような経験けいけんをさせないように、争あらそいのない世界せかいになってほしい」と訴うったえました。

また、6歳さいの時ときに空襲くうしゅうを経験けいけんした西尾にしお静子しずこさん（85）は、当時とうじ見みた多おおくの遺体いたいが、今いまも心こころの傷きずとして残のこっていることなどを証言しょうげんしました。

そして、空襲くうしゅうのあとに再会さいかいした父親ちちおやから、みかんを受け取うけとる様子ようすを描えがいた絵えを見みせながら「父ちちは戦後せんごすぐに亡なくなりましたが、家族かぞくが暮くらしていけるように手てを尽つくしてくれていた愛情あいじょう深ふかい人ひとで、その記憶きおくを絵えとして残のこすことができてよかったです」と話はなしていました。

講演こうえんを聞きいた高校こうこう3年ねんの女子じょし生徒せいとは「証言しょうげんだけでなく、目めで見みることで体験たいけん者しゃの証言しょうげんが、より深ふかく印象いんしょうに残のこりました。私わたしたちの世代せだいが戦争せんそうの記憶きおくをどうつないでいけるか考かんがえたいと思おもいます」と話はなしていました。