阪神が優勝すると、大阪市の繁華街などに多くの人が集まり優勝を祝うのが恒例となっていますが、2003年のリーグ優勝時には道頓堀の戎橋から5000人以上が川に飛び込む騒ぎとなり、1人が死亡したほか、複数のけが人が出ました。
阪神が優勝した場合、今回も道頓堀を中心に多くの人が集まることが予想されることから、大阪市は警察と連携して雑踏事故を防ぐ対策を実施することにしています。
優勝が決まった日は、長さおよそ40メートルの道頓堀橋に高さ2メートルほどのシートを設置して、すぐ東側にあり多くの人が集まる戎橋側を見えなくするようにします。
歩行者が道頓堀橋の上に立ち止まるなどして、御堂筋に雑踏が発生しないようにするための措置だということです。
戎橋周辺におよそ30枚貼られていた飛び込みの防止を呼びかけるポスターも、8月中に貼り替えなどを行い、今一度、注意を呼びかけているということです。
大阪市の横山市長は「飛び込みや不幸な事故が起きると、お祝いムードも台なしになってしまう。『アレ』になった瞬間は楽しく祝い、トラブルがないようにしてほしい」と、落ち着いた行動をとるよう呼びかけています。
兵庫 尼崎 “開幕日にマジックナンバー”の商店街では
阪神の18年ぶりの優勝に向けて、熱狂的なファンが多い兵庫県尼崎市の商店街では期待が高まっています。
「尼崎中央三丁目商店街」では、毎年プロ野球の開幕に合わせて、ペナントレースの試合数と同じ「143」をマジックナンバーとして貼り出しています。
12日の勝利を受けて、アーケードの天井部分につり下げられたボードのマジックナンバーは「3」となっていて、商店街を訪れた客が足を止め、ボードを見上げたり写真を撮ったりしていました。
早ければ14日にも18年ぶりのリーグ優勝が決まることから、商店街では期待が高まっていて、おもちゃ店では阪神グッズを店頭に並べたほか、生花店では記念セールでブーケを半額にすることを知らせるポップを作るなど、準備に追われていました。
兵庫県姫路市から訪れた阪神ファンの女性は、「商店街で盛り上がってからナイターの試合に行こうと思って来ました。甲子園には日曜日に行って、きのうときょうも行って、さらにあしたも行きます。ワクワクが止まりません」と話していました。
14日夜も対戦相手となる巨人のファンだという男性は、「阪神も嫌いじゃないので、優勝してもいいと思います」と話していました。