日銀にちぎんは、前回ぜんかい7月つきの会合かいごうでは金融きんゆう政策せいさくの運用うんようを柔軟じゅうなん化かして長期ちょうき金利きんりの一段いちだんの上昇じょうしょうを容認ようにんしましたが、これをきっかけに長期ちょうき金利きんりの上昇じょうしょう傾向けいこうが続つづき、21日にちの債券さいけん市場しじょうで長期ちょうき金利きんりは10年ねんぶりに0.745％まで上昇じょうしょうしました。

日銀にちぎんが長期ちょうき金利きんりの一段いちだんの上昇じょうしょうを容認ようにんした背景はいけいには、過度かどな為替かわせの変動へんどうを防ふせぐ目的もくてきもあります。

しかし、外国がいこく為替かわせ市場しじょうでは、その後そのごも円えん安やすの傾向けいこうが続つづき、21日にちの東京とうきょう市場しじょうではアメリカのFRB＝連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かいの会合かいごうの参加さんか者しゃが示しめした政策せいさく金利きんりの見通みとおしやパウエル議長ぎちょうの会見かいけんを受うけて、円えん相場そうばは一時いちじ、1ドル＝148円えん台だい半なかばまで値下ねさがりしています。

日銀にちぎんが21日にちと22日にちの2日間にちかんにわたって開催かいさいする金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうでは、こうした金融きんゆう市場しじょうの動うごきを分析ぶんせきするとともに賃金ちんぎん上昇じょうしょうを伴ともなった形かたちでの2％の物価ぶっか安定あんてい目標もくひょうの実現じつげんに向むけ今後こんご、どのような対応たいおうをとるべきか意見いけんを交かわすことにしています。

政策せいさく委員いいんの中なかには「物価ぶっか目標もくひょうの実現じつげんが視界しかいに捉とらえられる状況じょうきょうになった」という発言はつげんもみられますが、現時点げんじてんではまだ、物価ぶっか目標もくひょうに達たっしていないという見方みかたが大勢たいせいです。

今回こんかいの会合かいごうでは、原油げんゆ価格かかくの上昇じょうしょうや中国ちゅうごく経済けいざいの減速げんそくなども踏ふまえ、日銀にちぎんが政策せいさくの方向ほうこう性せいについてどのようなメッセージを示しめすのかが焦点しょうてんとなります。