福島県双葉町で、
原発事故にともなう
帰還困難区域の
一部の
避難指示が
解除され、
住民の
帰還が
始まってから30
日で1
年です。
ただ、
町内に
住むのは80
人余りにとどまり、
生活環境の
整備などが
課題となっています。
東京電力福島第一原子力発電所が立地する双葉町は、12年前の原発事故のあと町の全域に避難指示が出され、95%が「帰還困難区域」に指定されました。
このうち、JR常磐線双葉駅の周辺は「特定復興再生拠点区域」として1年前の8月30日、避難指示が解除され、3年前に解除された北東部の地区と合わせて町の15%にあたるおよそ7.8平方キロで避難指示が解除されました。
双葉町では住民の帰還が始まりましたが、今月1日の時点で町内に住んでいるのは、避難先から帰還した人と新たに移住した人など86人にとどまっています。
町によりますと建設中の公営住宅は資材不足などの影響で完成が遅れているほか、駅の近くに整備される予定の商業施設も完成は再来年の夏以降になるとしています。
また、町の面積の85%は今も帰還困難区域に指定されていて、居住人口を増やすための生活環境の整備や、町を離れて避難を続ける住民とのつながりをいかに保っていくかが、課題となっています。