東京の
商社の
元社員が37
億円に
上る架空の
取り引きを
繰り返し、
このうち会社から
およそ2400
万円を
だまし取ったとして
逮捕された
事件で、
だまし取った
金はギャンブルや
借金の
返済に
使っていたことがわかりました。
不正に得た総額は数億円に上るとみられ、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
東京 千代田区に本社がある機械の総合商社「東京産業」に勤務していた大山彰義 容疑者(37)は、去年3月、建設資材の取り引きを装って会社からおよそ2400万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕され、1日午前、検察庁に送られました。
これまでの調べで、2017年ごろから去年にかけて20社ほどの取引先を巻き込んでおよそ37億円に上る架空の取り引きを繰り返し、このうち数億円をだまし取ったとみられています。
捜査関係者によりますと、大山容疑者の複数の口座を調べたところ、だまし取った金は競馬や競輪、オンラインカジノなどのギャンブルや借金の返済に使っていたことが確認されたということです。
また、容疑者は当初、自身で担当していた東南アジアやアフリカでのODA=政府開発援助をめぐる建設事業に架空の取り引きを紛れ込ませていたということで、警視庁は発覚を免れようとしていたとみていきさつを調べています。