逮捕されたのは、東京 台東区の金の取引代行会社でアルバイトをしていた菊地友博容疑者(40)と、ブラジル国籍の会社役員、コニシ・ロドリゲス・カイオ・アウグスト容疑者(36)です。
警視庁によりますと、菊地容疑者らは、ことし8月、台東区上野の路上で、バイクに乗った2人組にリュックサックをひったくられたように装って、運搬中だった金の売却代金およそ1億5000万円を着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。
調べに対し、いずれも容疑を否認しているということです。
この事件では、バイクに乗っていたベトナム人の容疑者がその場で逮捕されていて、現場の防犯カメラには、菊地容疑者がリュックサックを地面に置いた瞬間、バイクが走ってきて後部座席に乗った男が手を伸ばして取ろうとしたものの失敗し、周囲にいた人に取り押さえられる様子が写っています。
その後の捜査で、逮捕された実行役のベトナム人の供述などから、事前に示し合わせてひったくりを装った疑いがあることがわかったということです。
コニシ・ロドリゲス容疑者は、菊地容疑者から現金を運搬する情報を聞き、実行役に指示を出したとみられていて、警視庁が詳しいいきさつを調べています。