タイム誌は毎年、「世界で最も影響力のある100人」を独自に選定していて、15日、ことしの100人を発表しました。
日本からは「象徴」の部門で、大リーグ・エンジェルスで投打の二刀流で活躍する大谷翔平選手が初めて選ばれたほか、テニスの大坂なおみ選手も3年連続で選ばれました。
大谷選手の紹介文を寄せたヤンキースなどで活躍したアレックス・ロドリゲスさんは、大谷選手について「まるで現代のベーブ・ルースだ。しかしベーブ・ルースでさえ同じシーズンに20を超える盗塁、40本を超えるホームラン、160キロの投球を成し遂げたことはなく、これは大谷翔平にしかできないことだ」としてその偉業をたたえました。
また大坂選手の紹介文を寄せたNFL=アメリカプロフットボールリーグのラッセル・ウィルソン選手は、大坂選手が人種差別に抗議の意志を示したことに加え、メンタルヘルスの問題で苦しんでいると明らかにしたことにも触れ、「自分の弱さを共有してくれたことは、とても意味のあることだ」とたたえました。
そして「改革者」の部門では東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となった新国立競技場を手がけた世界的な建築家の隈研吾さんが選ばれました。
このほかイギリス王室を離れたハリー王子夫妻や、若者から絶大な人気を誇る歌手のビリー・アイリッシュさん、「指導者」の部門ではアメリカのバイデン大統領やハリス副大統領、中国の習近平国家主席などが選ばれました。