強風で飛ばされるものは住宅や人に被害を与える凶器となります。
予定のある人もスケジュールの変更や見直しをして、外に出なくて済むようにすることも重要な対策の一つです。
懐中電灯やランタンなどのほかに、カセットコンロとガス缶なども用意しておきましょう。 停電した時にろうそくに火をともして明かりにすることもありますが、火災を引き起こす危険があるのでできるだけ控えましょう。
今のうちに充電を満タンにして、電池式の充電器なども用意しておきましょう。 「ポータブル電源」を持っている人はしっかり動くか、あらかじめ確認しておきましょう。 今回の台風で使わなかったとしても一度確認しておけば次の機会に役立ちます。
低い場所がある場合は、土のうや、ゴミ袋に水を入れた水のうを準備すると安心です。 また家の中でも、トイレやお風呂、洗濯機の排水口などから水が逆流することもあります。 小さな袋に水を入れた水のうを置くと安心です。
お住まいの自治体のウェブサイトで確認するのが最も確実です。 川が増水すると、道路と川との境目が分からなくなったり、護岸が削られたりして車ごと転落するケースも相次いで起きています。 増水した用水路に落ちて流されたケースも多く、近づかない・通らないことが大切です。 「いつも通っているから」と油断せず、避難ルートを慎重に決めておきましょう。
牛山教授によりますと、すでに家の周辺が浸水するなど状況が悪化している可能性が高く、外に出て動き回るほうがかえって危険なので、積極的には動かないほうがよいということです。 浸水していると、濁った水で足元が確認できず側溝や用水路などに転落する危険があるほか、車であってもエンジンが止まって流される危険があるからです。 過去の災害でも、避難の最中に、用水路に流されたり車ごと川に転落したりして、死亡するケースが相次いでいます。 自宅の2階以上に上がるなど、少しでも高い場所に移動して、リスクを下げる努力が必要だということです。
土石流などの危険性が高い「土砂災害警戒区域」に指定されている場所では、仮に土砂災害が起きると家ごとつぶされてしまう可能性があります。 ことし8月の記録的な大雨では、長崎県雲仙市で住宅が土砂に押し流され3人が死亡したほか、長野県岡谷市も住宅が土石流に巻き込まれ3人が死亡しました。 いずれの現場も「土砂災害警戒区域」に指定されていました。
それも難しい場合は、自宅の2階以上で、かつ、崖や斜面と反対側の部屋で過ごすことで、少しでも助かる確率を上げる努力が必要です。
一方で、まだ浸水被害が発生していない地域では、ハザードマップを確認し、危険な地域にいる人は、状況が悪化する前に安全な場所に避難することが大切です。 牛山教授は「ベストな避難が難しい状況であっても、少しでもリスクを下げる“ベターな過ごし方”を考えてほしい」と指摘しています。
予定の変更や見直しを
停電対策グッズを準備
スマホの充電を満タンに
“土のう”や“水のう”で浸水を防ぐ
避難先やルートを確認しておく
●「緊急安全確保」が発表されたら
積極的には動かない 少しでも「高い所」へ
土砂災害の危険がある場所 頑丈な建物に移動を
川から離れて
雨や風が強まる前に、やっておきたい対策です。
窓ガラスを守って!