ロシアがウクライナ経由でヨーロッパに輸出してきた天然ガスについて、ウクライナは、ロシアの収入源を減らすため、自国をパイプラインで通過させる契約を延長しなかったことから、ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」は1日、ウクライナ経由での供給を停止したと発表しました。
これについて、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、SNSで「モスクワの最大の敗北の1つだ」として、ロシアのプーチン政権は天然ガスの重要な輸出先を失ったと強調しました。
その上で「エネルギーを武器に変え冷笑的に関係国を脅迫してきたことで、ロシアは最も魅力的で、地理的にも優位な市場を奪われたのだ」として、ロシアがみずから招いた結果だと批判しました。
そして「トランプ次期大統領が述べているように、私たちはアメリカのガスのヨーロッパへの供給が増えることを望んでいる。ヨーロッパの真のパートナーからのガスが市場に出回れば出回るほど、ヨーロッパのロシアへのエネルギー依存の弊害が早く克服できる」と訴えました。