それ“気象きしょう病びょう”かも？台風たいふう接近せっきんで患者かんじゃ相次あいつぐ

この夏なつは台風たいふうの接近せっきんなどで、大気たいきの状態じょうたいが不安定ふあんていとなる日ひも続つづき、都内とないの専門せんもん外来がいらいを設もうけているクリニックには、受診じゅしんする患者かんじゃが相次あいついでいます。

めまい、耳鳴みみなり、頭痛ずつう、だるさ、肩かたこり

東京とうきょう・練馬ねりま区くの「高野たかの台だいいいづか耳鼻じび咽喉いんこう科か」では、2年ねん前まえに「気象きしょう病びょう」外来がいらいを設置せっちし、体調たいちょう不良ふりょうを訴うったえる患者かんじゃを診察しんさつしています。

気象きしょう予報よほう士しの資格しかくも持もっている飯塚いいづか崇たかし 院長いんちょうによりますと、耳みみの奥おくにある「内耳ないじ」が気圧きあつの変化へんかを感かんじ、自律じりつ神経しんけいが乱みだれることで、めまいや耳鳴みみなりのほか、頭痛ずつう、だるさ、肩かたこりなどの症状しょうじょうが出でるということです。

気圧きあつが下さがる梅雨つゆの時期じきや台風たいふうが多おおい時期じきに患者かんじゃが増ふえるということで、この夏なつの台風たいふうの接近せっきんで、1日にちに数すう人にん程度ていど、症状しょうじょうを訴うったえる患者かんじゃが訪おとずれているということです。

患者かんじゃに対にたいしては、不調ふちょうが気象きしょうの変化へんかによるものかどうか判断はんだんするため、天気てんきや気圧きあつ、症状しょうじょうなどを日誌にっしにつけることを勧すすめています。

気象きしょう病びょうが疑うたがわれる場合ばあいには…

気象きしょう病びょうが疑うたがわれる患者かんじゃには内耳ないじの血ち流りゅうを良よくする薬くすりを処方しょほうしているほか、▼朝食ちょうしょくを含ふくめ、3食しょくきちんと食たべること、▼十分じゅうぶんな睡眠すいみんをとること、▼適度てきどな運動うんどうを行おこなうことなど、健康けんこう的てきな生活せいかつを送おくり、自律じりつ神経しんけいを整ととのえるよう指導しどうしているということです。

また、頭痛ずつうやめまいがした場合ばあいのツボ押おしなども紹介しょうかいしています。

飯塚いいづか院長いんちょうは「台風たいふうが近ちかづいた時ときに体調たいちょうを崩くずす場合ばあいには気象きしょう病びょうを疑うたがってもいいかもしれません。まずは天気てんきと症状しょうじょうを記録きろくして、関係かんけい性せいがありそうなら、専門せんもんの外来がいらいのあるクリニックを受診じゅしんしていただければと思おもいます。気圧きあつの変化へんかは変かえられませんが、内耳ないじが反応はんのうしても自律じりつ神経しんけいが乱みだれなければ、症状しょうじょうは現あらわれないので、ふだんよりも意識いしきして睡眠すいみんを長ながくとったり、朝食ちょうしょくをしっかり食たべたりすれば予防よぼうできるかと思おもいます」と話はなしています。