韓国の情報機関、国家情報院は23日、国会の情報委員会で北朝鮮による21日の軍事偵察衛星の打ち上げについて分析した結果を報告しました。
委員会に出席した議員によりますと、国家情報院はこの中で「打ち上げは成功し、衛星が軌道に進入した」として衛星は地球の周回軌道に入ったという見方を示したということです。
また、北朝鮮がロシアに対し、関連する設計図やこれまでのデータを渡し、その分析結果を受け取った状況を把握したとして、ロシアによる技術支援があったとしています。
また、ことし5月に行った打ち上げの残がいを分析したところ、当時搭載されていたものは、偵察衛星としての性能がなかったとしています。
ただ、今回の衛星については「北が撮影したものを公開しないかぎり、性能を把握できる状況にならない」としています。
韓国の国会では23日、国防委員会も開かれ、シン・ウォンシク国防相が衛星が機能しているかどうかについて「今後、数日程度で機能しているかどうかを判断できると思う」と述べて、分析を続けている状況だと明らかにしました。