国立成育医療研究センターの
グループが
出生時の
体重と
大人になってからの
病気の
関係について
調査を
行ったところ、
低体重で
生まれると
生活習慣病のリスクが
高くなるなどとする
調査結果をまとめました。
グループでは「食生活や運動習慣などに気をつけることでリスクを減らすことができる」としています。
調査を行ったのは国立成育医療研究センター社会医学研究部の森崎菜穂部長らのグループです。
グループでは、秋田県や長野県など7つの県に住む40歳から74歳までのおよそ11万人を対象に出生時の体重と生活習慣病の状況についてアンケート調査を行いました。
グループが統計学的な手法で分析したところ、心筋梗塞などの「心血管疾患」のリスクは出生時の体重が3キロ台だった人と比べると
▼2.5キロ以上3キロ未満では1.07倍
▼1.5キロ以上2.5キロ未満では1.25倍
▼1.5キロ未満では1.76倍と
出生時の体重が軽いほどリスクが高くなっていたということです。
高血圧や糖尿病についても同様の傾向が確認されたということです。
グループによりますと、出生時に低体重でも食生活や運動習慣などに気をつけることでリスクを減らすことができるということで、調査を行った森崎部長は「小さく産まれた場合は、大人になってからも野菜や魚中心の食事にしたり、運動の時間や睡眠を適切にとったりして生活習慣に気を配ってほしい」と話しています。