ことし6月から行方がわからなくなっていた東京 江戸川区の会社員、野本結梨香さん(18)の遺体が山梨県小菅村の山林で見つかり、警視庁は会社員の堀俊哉 容疑者(30)が6月上旬に遺体を遺棄したとして28日、逮捕しました。
29日も現場周辺で捜索や検証を行っています。
今回の事件では10月下旬になって野本さんのLINEに「既読」が付かなくなったため、父親が11月4日に行方不明届を提出し、警視庁が捜査していました。
捜査関係者によりますと、11月12日には堀容疑者の知人で、別の横領事件で逮捕された野本さんの交際相手の自宅を捜索し、血痕が付着した靴が見つかったということです。
また、野本さんのものとみられる衣類や生活用品も残されていました。
警視庁は、遺体が遺棄された詳しい状況を調べるとともに、交際相手が何らかの事情を知っているとみて関連を捜査することにしています。
被害者の同級生「周りを笑顔にする 明るくてよく笑う子」
野本さんの小学校の同級生だという男性は「事件のことはきのう母親から聞いて知りました。小学校のころは『のもっちゃん』と呼ばれていて周りの人を笑顔にさせてくれる明るくてよく笑う子でした。身近な人が亡くなるなんて悲しいです」と話していました。
遺体遺棄の現場は
遺体が遺棄されていたのは、東京 江戸川区の野本さんの自宅から80キロ余り離れた山梨県小菅村の鶴峠です。
峠道は、高い木々に囲まれ、日中でも車の通行量は少ない場所です。
近くに住む60代の女性によりますと、27日から警視庁の捜査員が長い棒を持って捜索を行っていたということです。
女性は「週末はツーリングなどで訪れる人がいますが、ふだんは地元の人や近くで働く人が車で通るくらいです。山道が続き、街灯もないので、特に夜間は暗い場所です。静かな地域なので、事件を知ってとても驚きました」と話していました。