ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州の内相は、州内に住む15歳の少年をテロを計画した疑いなどで逮捕したと発表しました。
地元メディアによりますと少年はSNSに投稿したビデオの中でテロを起こすのは12月1日だと宣言していたと伝えられています。
少年は、同じく逮捕された別の州に住む少年とオンライン上で連絡を取り合ったうえで、西部ケルンのクリスマスマーケットかユダヤ教の礼拝所シナゴーグをトラックなどで襲う計画を立てていたと伝えています。
29日には、ドイツ国内の過激派などを監視する情報機関のトップが、逮捕の発表とタイミングを合わせる形で声明を出し、治安に対する脅威が高まっていると警告しました。
声明では、国際テロ組織アルカイダなどが衝突に乗じた活動を進めていて、国内の過激思想を持った人物が影響を受け、屋外のイベントなどでテロを起こすおそれがあると指摘しています。
ヨーロッパでは、今回の衝突を受けテロやユダヤ人に対する攻撃への警戒が高まっていて、ドイツの当局は各地で本格化するクリスマスマーケットなどで警備を強化するとみられます。