自民党の役員会で岸田総理大臣は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題について「政治資金収支報告書の訂正が必要な場合には適切に訂正を行うとともに、丁寧に説明するよう茂木幹事長を通じて指示しており、引き続きしっかりと対応をお願いしたい」と述べました。
そのうえで「各政策グループの活動について、国民に疑念を持たれるとすれば遺憾だ」と述べ、状況を把握しながら党として対応を検討していく考えを改めて示しました。
一方、アメリカ軍の輸送機オスプレイが鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故について、岸田総理大臣は「地域の皆様に大きな不安を与えるものであり誠に遺憾だ。アメリカ側に対し安全が確認されるまでオスプレイの飛行停止を引き続き求めていく」と述べました。
自民 茂木幹事長「再発防止を図る取り組みを進めたい」
自民党の茂木幹事長は、記者会見で「国民の関心も高く、各政策グループにはしっかり説明するようすでに要請しているが、引き続き十分な説明に努めてもらいたい」と述べました。
そのうえで「深刻に受け止め、事案の概要がある程度把握でき、問題点も明らかになってくれば党としても再発防止を図る取り組みを進めたい。決して事務方の問題だとは思っていない。各政策グループだけでなく党に対して厳しい目が向けられているという思いで対応したい」と述べました。
自民 二階元幹事長「事実関係をよく調査して適切に対応」
自民党二階派の会長を務める二階 元幹事長は「刑事告発を受けているとのことであり、事実関係をよく調査して適切に対応する」というコメントを出しました。
立民 泉代表「徹底的に調査して事実を語ることが最優先」
立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「収支報告書に載せていないというのは、国民の不断の監視のもとに置くという政治資金規正法の趣旨に真っ向から反する行為だ。徹底的に調査して本人たちが事実を語ることが最優先だ」と述べました。
そのうえで「疑惑が深まるのであれば、追及のため国会の場を使わざるをえない。臨時国会の閉会後に検察の動きがあるのではないかという話もあるので、来年の通常国会も含めて最大限のことはやっていく」と述べました。
維新 遠藤国対委員長「当事者が早期に説明することを期待」
日本維新の会の遠藤国会対策委員長は、記者団に対し「事実であるならば、あまりにも大きな話だ。自民党だけの問題ではなく、政治不信の最たるものだと思うので、政治側の1人として当事者が早期にきちんと説明することを期待している」と述べました。
共産 小池書記局長「しっかりと調査し国民に十分な説明を」
共産党の小池書記局長は、記者会見で「主要派閥で起こっていた事態であり、自民党ぐるみの問題と言わざるをえない。自民党ぐるみでパーティー券収入のキックバックや裏金づくりが行われていたのではないかという疑いが非常に強い。自民党総裁である岸田総理大臣の責任は極めて重大で、しっかりと調査し国民に十分な説明を行うことが必要だ」と述べました。