新年のパレ-ドでキリスト教の「東方3賢者」の一人を表すために顔を黒塗りにする慣行があるスペインで、黒塗りメークの廃止を求める声が上がっています。
この行事は1月6日、イエス・キリストの誕生時に3賢者がベツレヘムを訪れたことを祝って行われます。夕方になると、人々が通りを埋め尽くして贈り物を交換し、クリスマスシーズンの終わりを記念します。
西側教会の伝統では、3賢者の一人「バルタザール」が美術作品内で中東系や黒人として描かれることが多いです。
バレンシア州アルコイやカタルーニャ州イグアラダなど、バルタザールの補佐役が顔を黒塗りにするスペインの地域もあります。
近年はこの慣習に対する批判が強まり、黒塗りメークの使用をやめて黒人がバルタザールを演じるべきだとの声が上がっています。