米金融大手ゴールドマン・サックスは今週中に3200人の人員を削減するとの見通しが、事情を知る関係者の話で明らかになりました。先行き不透明な経済、市場の情勢を受けて、コスト節減を図ります。
同関係者によると、トレーディング・銀行部門が削減対象の3分の1あまりを占め、他部門での採用は継続します。
人員削減のニュースは、米ブルームバーグが最初に報じました。
昨年9月末時点の従業員は4万9100人でした。米連邦準備制度理事会(FRB)や他国の中央銀行がインフレ抑制のため利上げにかじを切った影響で、経済全体の活動が減速しました。
米大手企業では景気後退への懸念を背景に人員削減の動きが目立っています。アマゾンは今月、1万8000人あまりの削減計画を発表しました。モルガン・スタンレーも最近、新たな削減に着手しています。