WHO 中国ちゅうごくのコロナ対応たいおうに不満ふまん持もつも協力きょうりょく得えるため評価ひょうかの態度たいどか

それによりますと、WHOで1月つきの第だい2週しゅうに開ひらかれた複数ふくすうの会議かいぎでは、ウイルスがヒトとヒトとの間まで感染かんせんする可能かのう性せいなどについて、中国ちゅうごく政府せいふの情報じょうほう提供ていきょうが不十分ふじゅうぶんだと出席しゅっせき者しゃから不満ふまんの声こえがあがっていたということです。

また、アメリカ人じんでWHOの技術ぎじゅつ責任せきにん者しゃのバンケルコフ氏しは「適切てきせつな対策たいさくを立たてるには明あきらかに情報じょうほうが不十分ふじゅうぶんだ」と指摘してきしていたほか、WHOの中国ちゅうごく事務所じむしょの代表だいひょうも「国営こくえいテレビで放送ほうそうされる15分ふん前まえにしか情報じょうほうが提供ていきょうされない」と不満ふまんを漏もらしていたということです。

さらに同おなじころ、危機きき対応たいおうを統括とうかつするライアン氏しは同僚どうりょうに対にたいし、2003年ねんに新型しんがた肺炎はいえん「ＳＡＲＳ」が流行りゅうこうした際さいの対応たいおうを例れいに、「中国ちゅうごくに情報じょうほうを求もとめ続つづけた当時とうじと全まったく同おなじシナリオだ」と危機きき感かんを示しめし、中国ちゅうごくに圧力あつりょくをかけるため、「ギアを上あげる」とも発言はつげんしていたということです。

その一方いっぽうでＡＰ通信えいぴ-つうしんは、録音ろくおんされた会議かいぎの内容ないようから、WHOは中国ちゅうごく政府せいふからより多おおくの情報じょうほうを得えるため、公おおやけの場ばでは中国ちゅうごくの対応たいおうを評価ひょうかするような態度たいどをとり、対応たいおうに苦慮くりょしていたことがうかがえるとしています。

ＡＰ通信えいぴ-つうしんは「WHOと中国ちゅうごくがより早はやく行動こうどうしていれば、多おおくの命いのちが救すくえたことは明あきらかだ」とする、専門せんもん家かのコメントを紹介しょうかいする一方いっぽう、WHOが中国ちゅうごくにより厳きびしい姿勢しせいをとっていたら、状況じょうきょうがさらに悪化あっかしていた可能かのう性せいもあるという見方みかたを伝つたえています。