FRB 0.25％の利上りあげ継続けいぞく “銀行ぎんこうへの監督かんとくや規制きせい強化きょうかが必要ひつよう”

そのうえで、「こうした事態じたいが発生はっせいしないようにすることが銀行ぎんこうの審査しんさの本質ほんしつだ」として、銀行ぎんこうへの監督かんとくや規制きせいを強化きょうかする必要ひつようがあるという考かんがえを示しめしました。

Q1.

22日にちのFRBの政策せいさく判断はんだんをどのように受け止うけとめたか。

A1.

FRBは今回こんかい、金融きんゆうシステムで起おきている不ふ確実かくじつ性せいのために利上りあげを停止ていしすると、私わたしたちは予測よそくしていた。

今回こんかいの利上りあげは、FRBは望のぞまなかったが、やらざるを得えなかった自信じしんのない利上りあげだと見みている。

パウエル議長ぎちょうは今回こんかいの会合かいごうで利上りあげの停止ていしを検討けんとうしていたと明あきらかにしており、ぎりぎりの判断はんだんだったと思おもう。

Q2.

アメリカで銀行ぎんこうの破綻はたんが相次あいついでも、FRBは利上りあげを止とめなかった理由りゆうをどのように考かんがえるか。

A2.

金融きんゆうシステム全体ぜんたいに亀裂きれつが入はいっているのは明あきらかで、金融きんゆう機関きかんの流動りゅうどう性せいについての懸念けねんが出でてきている。

しかし、金融きんゆう市場しじょうが利上りあげを織り込おりこんでいたので、FRBは利上りあげに踏み切ふみきったのだと思おもう。

もし市場しじょうが利上りあげの想定そうていをここまで織り込おりこんでいなければ、利上りあげは休止きゅうししたのではないかとみられる。

Q3.

パウエル議長ぎちょうの会見かいけんでの発言はつげんについては、どのように捉とらえているか。

A3.

パウエル議長ぎちょうの発言はつげんは非常ひじょうに慎重しんちょうだったと思おもうし、（金融きんゆうシステムの問題もんだいを含ふくめて）より広ひろい範囲はんいで起おきていることに対にたいして明あきらかに懸念けねんを示しめしていた。

インフレが引き続ひきつづき問題もんだいであることは認識にんしきしていたが、それを優先ゆうせんするというより、バランスのとれたメッセージを伝つたえようとしていたのではないか。

Q4.

今後こんごのFRBの金融きんゆう政策せいさくについてどのように見みるか。

A4.

私わたしたちはこれで利上りあげを止とめるか、最大さいだいでもあと1回かいの利上りあげになるのではないかと考かんがえている。

それは今後こんご、金融きんゆうシステムでさらに問題もんだいが広ひろがるかどうかにもよる。

物価ぶっかの上昇じょうしょうするスピードは今後こんご4月つきから6月つきの3か月かげつ間かんで下さがると見込みこまれている。

アメリカ経済けいざいは、データでは過去かこ6か月かげつから9か月かげつの間まに減速げんそくしているが、今後こんご半年はんとし間かんでさらに悪化あっかすると考かんがえている。

そうなれば、FRBが利上りあげを止とめる機会きかいになる。

Q5.

パウエル議長ぎちょうは、銀行ぎんこうの破綻はたんの動うごきは信用しんよう収縮しゅうしゅくをもたらすと言及げんきゅうしたが、個人こじん消費しょうひを含ふくむ景気けいきの見通みとおしをどう見みるか。

A5.

銀行ぎんこうが融資ゆうし枠わくを縮小しゅくしょうし、リスクを避さける姿勢しせいを強つよめれば、個人こじん消費しょうひも落ち込おちこみ、最終さいしゅう的てきには景気けいき後退こうたいに陥おちいるだろう。

最近さいきん、金融きんゆうシステムで起おきたことは景気けいき後退こうたいが想定そうていより早はやく起おきる可能かのう性せいをおそらく示しめしている。

また、景気けいき後退こうたいだけでなく、物価ぶっかの上昇じょうしょうと景気けいきの減速げんそくが同時どうじに進すすむ「スタグフレーション」のリスクも高たかまっている。