菅かん首相しゅしょう“ギリギリに来きている” 1都と3県けんの宣言せんげん 近ちかく判断はんだんする考かんがえ

菅かん総理そうり大臣だいじんは、首都しゅと圏けんの1都と3県けんで続つづく緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの扱あつかいについて「そんなに時間じかんをかけられず、もうギリギリに来きていることも事実じじつだ」と述のべ、今月こんげつ7日にちの期限きげんを控ひかえ、近ちかく判断はんだんする考かんがえを示しめしました。立憲りっけん民主みんしゅ党とうの森もり参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうは、首都しゅと圏けんの1都と3県けんで続つづく緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんについて「期限きげんの日ひにちが迫せまっているが、解除かいじょするのか。方針ほうしんを示しめしてもらわなければ困こまるが、ギリギリまで検討けんとうするのか」とただしました。

これに対にたいし菅かん総理そうり大臣だいじんは「宣言せんげんの解除かいじょについては、基本きほん的てき対処たいしょ方針ほうしんで、感染かんせん状況じょうきょうや病床びょうしょうのひっ迫ひっぱく状況じょうきょうなどを基準きじゅんにするとなっている。変異へんい株かぶの問題もんだいも出でているので、状況じょうきょうを見極みきわめたうえで、専門せんもん家かの意見いけんを聴きいて、総合そうごう的てきに私わたしが判断はんだんさせてもらう。そんなに時間じかんをかけられず、もうギリギリに来きていることも事実じじつだ」と述のべました。

そのうえで、宣言せんげんの扱あつかいを1都と3県けん一体いったいで判断はんだんするかどうかについて「首都しゅと圏けん全体ぜんたいを見みたときに、セットにするほうが感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしには効果こうかがあると考かんがえている」と述のべました。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの斎藤さいとう嘉隆よしたか氏しは、河井かわい案あん里さと・元もと参議院さんぎいん議員ぎいんの選挙せんきょ違反いはん事件じけんについて「問題もんだいを根絶こんぜつするためには、何なにが起おきたのか、党とうでも調査ちょうさをして、対応たいおうしてもらう必要ひつようがある。河井かわい克行かつゆき・元もと法務ほうむ大臣だいじんへの聞き取ききとりも含ふくめて、しかるべき場ばで報告ほうこくすると約束やくそくしてほしい」とただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「行政ぎょうせい府ふの長ちょうとして申し上もうしあげることは控ひかえたい」と述のべました。

そのうえで、参議院さんぎいん選挙せんきょの前まえに、自民党じみんとう本部ほんぶから案あん里さと氏し側がわに振り込ふりこまれた1億おく5000万まん円えんについて「党勢とうせい拡大かくだいのため、広報こうほう誌しを全ぜん県けんに複数ふくすう回かい配布はいふした費用ひようなどに充あてられたとの説明せつめいがあったと報告ほうこくを受うけている。使途しとの詳細しょうさいについては、現在げんざい、検察けんさつ当局とうきょくに関係かんけい書類しょるいが押収おうしゅうされており、返還へんかんされしだい、監査かんさを行おこない、チェックする」と述のべました。

また、軍ぐんによるクーデターが起おきたミャンマーへの対応たいおうについて、菅かん総理そうり大臣だいじんは「わが国わがくにとしては、国軍こくぐんを含ふくめてさまざまなルートを持もっているので、日本にっぽん独自どくじの役割やくわりを果はたしつつ、関係かんけい国こくと連携れんけいしていきたい。軍ぐんに対にたいしては、民間みんかん人じんに対にたいする暴力ぼうりょく的てき対応たいおうの即時そくじ禁止きんしや、民主みんしゅ的てきな政治せいじ体制たいせいの確立かくりつを強つよく言いっている」と述のべました。

一方いっぽう、農林水産省のうりんすいさんしょうの幹部かんぶ職員しょくいんが、贈賄ぞうわいの罪つみで在宅ざいたく起訴きそされた大手おおて鶏卵けいらん生産せいさん会社かいしゃの元もと代表だいひょうから接待せったいを受うけていたとして処分しょぶんされたことをめぐり、野上のがみ農林のうりん水産すいさん大臣だいじんは「より広ひろ範囲はんいの者ものを対象たいしょうとする追加ついか的てきな調査ちょうさを検討けんとうしている。対象たいしょう範囲はんいや期間きかんなど、調査ちょうさの設計せっけいを急いそがせている」と述のべました。